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2022年11月24日

素心庵が私を選んだ



【素心庵が私を選んだ(笑)】

11/24 今更goodmorning(笑)

舞台も茶会も、構想、稽古、準備、本番、精算、片付け。そして、記録までがワンセットだと思っている。

記録魔っていうのは昔からいて、そのときはたいして有り難られないのだろうが、のちのちのものにとって茶会記は夢の世界だ。

書き手だって、たまには書くに困るようなことがないわけではないが、それも含めての記録なのだ。



昨夜は、茶会のあと道具を茶室る庵に運び、奈美ちゃん、洋子ちゃんとざっくり片付けて解散。

圓通寺うたづがたり茶会については、早く書きたい気持ちもあり、記録までやっておこうと真夜中に書き出し、

この半年の稽古や準備、いや、米崎さんや玉井ちゃんと宇多津古街の眠れる茶室の大茶会構想を話したときのことを思い出す。


宇多津古街は、ほんとにいい街だ。街がひとを選ぶのか、ひとが街をつくるのか、ここにはまだまだ「おたがいさま」や「そっと寄り添い助ける」の心が溢れていて、よそ者である私までもが、その恩恵にあずかることが多い。

こういう街だからこそ、「うたづの町家とおひなさん」のようなイベントができるのだ。


そんな街にある圓通寺素心庵が、私を呼んだのだと今も思っている。

素心庵が私を選んだ

本格茶会をしようと思ったら、生半可な覚悟ではできない。しきたりも、人の目もあり、厳しい世界に晒されるくらいなら茶会などしないというお茶人に会うことも多く、そういう世界だものなぁと少女茶人だった頃を思い出す。

だから、盆点前ガールズプロジェクトは、それを全部取っ払い別の茶の楽しみを見つけるために、茶人をドロップアウトした私がやる。

長い間、扉を閉じていた茶室に息を吹き込むのは、お茶人さんが大先生に気をつかい、何もかも恥ずかしくないようにと準備し、お社中さんに事を教えながらでは荷が重すぎる。

昨日も、お茶室や茶の湯に詳しい方がいなかったわけではなく、意地悪に上から見てるなと感じることはあった。

けど、そういうひとに限って、既成の概念から抜け出せず、あら捜しをしているうちに同席の方を待たせ、講話の開始時間が15分ずれてしまい、どちらにもお気の毒なことになった。

だから、最初に言ったやん。だれにもどこにもとらわれない、私たちの茶やって(笑)

利休は、ひとの真似をするな、自分で考えろって言い残してんだよ。ま、教えていただいて使えることは、ちゃっかり次に生かすけどさ(笑)


茶の湯に携わる人口は、ここ10年で半数になっている。このままだと、あと10年もしたら絶滅危惧種に登録されるやもしれない。

ただ、私は茶の師匠とはとことん合わず、暗黒の少女茶人だったけど、よくよく考えれば茶が嫌いだったわけではない。

母屋に残された道具を発掘し、遠い昔の記憶と、変人ゆえの茶の湯の本や歴史書を読みながら、茶を場や文学と結ぶ構想をたてるのは大好きだし、音楽や料理は切り離せぬものだと思っている。

だって、茶は元々は薬として運ばれたかもしれないけど、茶会の最初は連歌会のもてなしであり、闘茶なんてのは早い話が賭け事だし、そんなに格式ばったお行儀よいものじゃなく、おとなの精神があり、言葉遊びができて、洒落のわかるひとが集う、ゆらぎある変人の会だったと思うよ。

素心庵は、愉快な茶室だ。圓通寺17代のご住職は、これを建てた大工さんに細々した注文はつけず、好きなように建てればよいといったそうで、大工さんが楽しみながら造っていったに違いない。

そんなところには、あらあらこんなところにこんな仕掛けが!と見つけて喜ぶひとがいないといけない。

素心庵を保護しましょう何とかしましょうと頭を抱えるうちに時はすぐ経つ。

茶会やるよ! みんなついてきて! と笑っていたら、素心庵は、イェーイ待ってたぜ!と言ってくれた。

素心の意味は、いつわりなき飾らない心。おぼえておいてね。

素心庵が私を選んだ

素心庵が私を選んだ

素心庵が私を選んだ

素心庵が私を選んだ

素心庵が私を選んだ

素心庵が私を選んだ





では、本日の珈琲。いただいた珈琲豆を使おうとしてコーヒーミルが壊れていたことに気づく午後。

そんな時は、サニーサイドフィールドのティーパック式振り出し珈琲「曇りの日のリフレッシュ」

素心庵が私を選んだ






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