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2020年12月31日

大晦日の奇跡 樋口一葉の「大つごもり」




12/31 goodmorning 【大つごもり】

令和2年も今日でおしまい。大晦日は、大みそかとも大つごもりとも呼ばれる。

この日は、奇跡が起こりやすい。樋口一葉の「大つごもり」でも、主人公のお峯は思いもよらぬ奇跡により助けられる。




お峯は早くに両親を失い、正直安兵衛と呼ばれる八百屋を営む叔父に育てられた娘。

今は、山村家に奉公にでているが、この家の後妻のとにかく嫌味な奥様で、一度失敗したら、その嫌味は何日もつづき、それで逃げ出す下女も多かった。

ある年の秋、叔父が倒れたと知らせが届き、12月にやっと休みをとり、お峯が叔父の家に行くと、家は落ちぶれ、安兵衛の妻と8歳になる息子が、しじみを売ってなんとか生計を立てていた。

叔父一家は、高利貸しから金を借り返済を迫られており、お金を貸してくれないかと言われ、お峯はあてもないのに、つい正月までになんとかすると言ってしまうのだった。

山村家には、先妻の息子石之助がいるのだが、素行も悪く、働きもせず親に金の無心をして暮らしているので、勘当して後妻との間に生まれた娘に養子をとり家を継がせる話もでていた。

さて、一度は金を貸すといった山村の奥様は、大つごもりの日になっていきなり金は貸さないと言い出かけてしまう。

ボロを着た叔父の子どもがお金を取りにきて、お峯は切羽つまり山村家の掛硯に入っていた20円から2円を盗んで叔父の子どもに渡してしまった。

山村家の放蕩息子石之助も戻ってきて、いつものように金の無心をし、父親から嫌味は言われるもののたいした苦労もなく50円を手に入れる。

1日の終わり、店の大勘定が行われ、掛硯も持ってくるように言われたお峯は、最早これまでと自分の罪を告白しようとしたとき、掛硯からは残りの金もなくなっており一枚の紙がでてくる。

そこには「引き出しの分も拝借致し候 石之助」とあった。

山村家にとっては、文房具と小銭をいれておく掛硯の中の20円。お峯の叔父一家にとれば暮らしを支える2円。

一葉は、結末はかかず、

「お峯が詮議せんぎは無かりき、孝の余徳は我れ知らず石之助の罪に成りしか、いやいや知りて序ついでに冠かぶりし罪かも知れず、さらば石之助はお峯が守り本尊なるべし、後のちの事しりたや。」

と結ぶ。





石之助は、実母を亡くし継母には蔑ろにされ、実父からの愛も少ない。寂しい自分の存在を 素行不良でアピールするなど甘えでしかないと言うひともいるが、

「十五の春より不了簡ふりようけんをはじめぬ、男振をとこぶりにがみありて利発らしき眼まなざし」

とあり、ただの不良ではなさそうで、お峯の事情を察し、自分がすべての罪をかぶったのではないかという説が濃厚だが、

石之助はただのダメ男で、このようなことになれば、お峯は一生 罪を背負って生きねばならないではないかという説もある。

大つごもり、正直安兵衛一家が、石之助の機転によって、慎ましながら平和なお正月を迎えられる日となったと、今日の私は思いたい。

樋口一葉の悪人を描く筆は、とにかく鋭く、手を緩めない。ここまで書けばすっきりする(笑)

年末年始、お時間あれば、一読を。

■青空文庫 大つごもり 樋口一葉

https://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/56039_55983.html







  

2020年12月30日

12月30日ミッションコンプリート


【ミッションコンプリート】

12月30日は買い出しの日。

香西 #菓子匠芝山 で餡餅を受け取り、フルーツ産直でみかんを買うかと言っていたのだけど、南の山が雪模様になってきたので、街っ子3人は、あっさりあきらめ街中に戻る(笑)。


片原町 #エビスヤ でのし餅を買い、



#原ヲビヤ園 で明日の茶会の抹茶を買い、
#三越 でしめ縄と年越し蕎麦。#冨久ろ屋 でお正月のお菓子 を買い、





北浜 #MUGScafe でマグ店長に年末のご挨拶をし、








奈美ちゃんぴよにお買い物したものを託し、私は片原町に戻って #風音美容室 でオートシャンプーがてらゴエモンにご挨拶。




しめ縄もぎりぎり30日中に飾れてめでたし。明日はいよいよ大晦日。



なんだか風が強くなってきたね。今夜は雪になるのかな?














  
Posted by るいまま at 18:42Comments(0)■るいままるいまま組

2020年12月30日

歳神様を迎える準備できました。



【茶室る庵】

歳神様を迎える準備できました。




掛け物は「白鶴老松に舞う」
長寿の象徴である鶴が、変わる事ない緑の葉が長寿を表す松の周りを舞うように飛翔しているという吉祥の情景。




杉山 利恵 の 鏡餅



細川 康秀 の 正月花



水野 さゆり の 城ガール柚子




  

2020年12月30日

茶室る庵 こんなときこそ 清浄無為


【こんなときこそ 清浄無為】

昨夜の、細川康秀 お正月花講座 × 茶室る庵でお出しした中国茶は「清浄無為」という銘。






「清浄無為」とは老子が唱える思想で、淸く靜かな無為こそが世界にとってまず大事なのだという意味だ。

岡倉天心は「茶の本」のなかで、「人間は不完全であるからこそ完成に向けて無限の可能性が開かれている。その人間観が「茶」にはある」と説く。それは老子や禅の思想から大きく影響を受けている。

老子思想の根幹はふたつ「道と自然」

老子のいう「道」はロードではなく、この世の森羅万象を生み出す万物の根源、宇宙意識。「自然」とは「あるがまま」「おのずから」を意味する。

てなことを、あっちこっち検索しながら明け方まで読んでいると、

難しいことはさておき、老子は「目に見えているものの向こう側ににあるものを見よ」といっているように思った。

目に見えているものなど、本質のほんの一部であり、ここがすべての到達点ではなく、完璧でもない。光あたるところがあれば陰もある。

それを、雑念や忖度や邪念を捨て心静かにみよと言っているのだが、人間はとにかく不完全なものゆえ、そこの域にたどりつくのはなかなか難しい。

難しくはあるけど、表面に踊らされず、心静かに心豊かに生きたいね。

昨夜の細川康秀お正月花講座 × 茶室る庵 をもって2020年の茶室る庵活動は終了しました。

停滞と混乱が入り混じった1年でしたが、それ故に見えてきたものもあり、自分自身に向かい会える1年でもありました。

こんなときこそ 清浄無為。

1年間 ありがとうございました。来る年も、よろしくお願いします。



■参考
老子が思想をまとめたと言われる「道徳経」の45章を保立道久さんがが読み下した文をリンクしておく。

http://hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-3dfe.html

大成若缺、其用不弊、大盈若冲、其用不窮。大直若屈、大巧若拙、大辯若訥。躁勝寒、靜勝熱。淸靜爲天下正。

 大成しているものは欠けるところがあるように見えるが、(その隙があるからこそ)その働きが尽きることはない。満ち足りているものは空しいところがあるように見えるが、(その影があるからこそ)その働きは窮まることがない。長大な直線は曲がっており、本当に巧みなものは拙ないままのところを残しており、雄弁は訥々としているように聞こえる。動作を躁しくすれば寒さは防げるが、静かにしていれば動かなくても熱さに勝つことはができる。淸く靜かな無為こそが世界にとってまず大事なのだ。







  

2020年12月30日

細川康秀 お正月花 × 茶室る庵2020記録

昨夜は、歳神様をお迎えするためのお正月花を作る 細川康秀 お正月花講座 × 茶室る庵。

この時期、毎年あちこちで開催されるこの講座には、たくさんの方が参加されますが、普段はなかなかお花を生ける時間もつくれず

「お花を生けるなんて、この時だけ」

とおっしゃる方も多いのですが、この時だけでもいいので、是非、続けてくださいね。このお花には大事な意味があるのです。

こうして、お正月までに、ひとつひとつの行事を重ねることで、自分のなかにある忙しい気持ちを落ち着かせ、浄化させ、新しい年を迎える準備をしているのです。

それは、神様のためというより、自分自身のためだと私は思っています。


同じ花材であっても、花器である青竹を選ぶときから、そのひとなりの個性があふれていて、ひとつも同じものはありません。

コロナコロナで、玄関も窓も全開にしてホットカーペットと炉で暖をとる茶室で、康秀くんもみなさんよく頑張りました。

では、昨夜の様子をお写真で。

1席目






2席目




3席目













今宵は、中国茶 清浄無為 をお出ししました。

清浄無為について詳しくは、別で。








  

2020年12月29日

屋島まで ビュンビュン



【サイクリング】

上福岡に猫sのご飯を買いにいくだけのはずが、

CAKE BIKESでいろいろ直してもらって調整したてのペガサス号はビュンビュン走るので、

背中に猫sのご飯を担いだまま、つい屋島までサイクリング(笑)




帰りに、#米屋溝口 で山地さんの合鴨米(こしひかり)を買って、付けてもらったお買い物籠に入れる。





いきなり5kgも載せてすまんね♪





  

2020年12月29日

あと3日。季節ごとのピリオドをちゃんと踏む


12/29 goodmorning 【あと3日】

昨日の夜は、さんぽをしてると明るい月がずっとついてくる、あたたかい夜だった。

明日は満月だね。

いよいよ押し詰まってきました。夜は、茶室る庵で 細川 康秀 くんのお正月花講座。

毎年、あちこちで開催され、一番最後がうちの講座なので、康秀くんご苦労さまの講座でもありますな。

大掃除も年末年始の準備も、しないでも年は明けるし、いつもと同じでいいかもしれないんだが、

今年、いろんな祭事がなくなることを経験して、季節ごとのピリオドをちゃんと踏むことで1年は豊かになるんだなと強く感じた。

老人90も私も歳を重ね、お餅もお節もなくてもよいのだが、少々でもやっぱり注文しようと押し詰まってからお願いしたのも、そんなおもいからだ。

今日、正月飾りをつくり、明日、お餅を取りにいき、しめ縄を飾り、大晦日にお節を受け取り、夜、数奇者茶会をして、洲崎寺で除夜の鐘をつくと2021年になる。


まだまだ、気の抜けない12月29日。今日も珈琲が美味しい♪



#コーヒーのある暮らし


■去年の康秀くんの お正月花の講座
https://ruimama.ashita-sanuki.jp/e1173314.html





  

2020年12月28日

漫遊帖 わだもんの動画が 高松城復元の会のホームページに!

昨日、茶室る庵にきてくれた、着物を普段着にをコンセプトに活動する「わだもん」が、

この秋の まちかど漫遊帖のためにつくった動画が、NPO高松城の復元を進める市民の会のホームページに!

スマホを駆使して、いちから作り上げた動画が、高松城復元の会のみなさんに取り上げていたたいたのは嬉しいこと。

弥千代姫さま、わだもん よかったね!


……………

わだもん、かおりんのfacebookから






【発見‼️】

今回のまちかど漫遊帖
【女の武士道 高松藩ラストプリンセス 弥千代姫】
動画配信のものが

NPO高松城の復元を進める市民の会のホームページに
載せていただきました‼️

*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

嬉しい!

わだもんとして、高松城の復元を願うというハードのものだけでなく、

そこに「歴史的背景」というソフトの部分がないと、長く愛される魅力的なものにはならないんじゃないかと思っていて。。。

そこを何か見いだせないかと思っていました!

披雲閣で大奥体験をした事をきっかけに、
高松城の歴史を調べていくうちに、

そこには本当に大奥が存在し、

最後の高松藩主のご正室であった弥千代姫様の存在。

後に松平千代子として、
大正時代には今の披雲閣の桐の間で
過ごされていたという事実。

そんな歴史的価値のある場所を知っていただきたいという思いから動き始めております。

今回、いろんな方の応援のもとで、ホームページに載せていただけた事をありがたく思います!

ホームページこちら

http://www.takamatsujyo.jp/

これからも引き続き【わだもん】は、弥千代姫様を追い続けていきます!









  

2020年12月28日

あれから1年…



【1年】

毎年、年末は仕事終わりで新幹線に飛び乗り芝居を観にいっていた。

年末のこの時期に旅にでるのは、1年分のあれやこれやを振りほどき、次の年の創作に向かうためだ。

結局、2019年の年末、この「月の獣」を観て以来、1年間、高松を出ることも、ホールに行くこともなかった。

高松ででも芝居を観ることはできるが、知っているひとが誰もいない場所に身をおかねば視えないこともある。

ホールが元どおりに稼働するには、まだまだ時間がかかりそうだが、ま、焦らず待ちましょう。

この芝居から帰ってきてすぐ、閑鳥の太田さんのお通夜に行ったのだった。1年、早いな…


………………
2019.12.28

【栗山民也演出「月の獣」観劇記録】



人間同士の迫害は、どの時代でもどの地域でもある。第一次世界大戦がおわり数年、トルコ人は隣国アルメニアのひとたちに銃砲をむけ無きものとしようとしていた。

アルメニア人のセタは、明るくおしゃべりで家族仲がよい家庭に育っていたが、両親はトルコ人に殺され、姉はセタの目の前でトルコ人にレイプされてしまい、家族を失い孤児院に暮らす。

アメリカに亡命し写真屋を営むアルメニア人のアラムは、そんなセタを、写真1枚で花嫁に選び迎え入れた。

アラムもまた、家族を失い孤独な暮らしをしている。しかし、アラムの家族に対する執着は歪だ。家族写真の顔をくりぬき、父の部分に自分の顔を嵌め込み、母の部分にセタをいれ、子どもの部分のピースを埋めるために、セタに迫る。

まだ、人形を手放せない少女であるセタは、姉の事件もあり、容易にはアラムを受け入れることはできない。焦るアラムは、聖書の言葉でセタに迫るが、それは苦痛な行為だ。

楽しい家庭を作りたいという妻と、早く子どもを作り事業を軌道にのせ成功者となりたい夫は、なかなか寄り添えず、時はたち、少女からおとなの女性となり、意思を唱える妻を夫は理解できない。

舞台は、たった二人、男と女。そして、謎の紳士のみ。そこに現れる路上で暮らす少年によって、この夫婦は、ほんとうの家族になっていくのだが、

少女から女性になるセタ役の岸井ゆきのが、ほんとうに巧みで、台詞回しだけでなく、小さな身体が間違いなく少女からおとなへと変化する。

暮れの28日ながら、会場は満席。昨年暮れ(12/29)にみた、小川絵梨子演出 、蒼井優の「スカイライト」同様、見ごたえある舞台だった。

いま、私の中では、小川、栗山演出の作品は、どうやっても見たいリストにはいっている。

……………


今朝は暗い朝だね。









  

2020年12月27日

コロナ 換気 と 体調管理




【広げない】

この豆餅を焼くか焼かないか(食べるか食べないか)で逡巡しながら夜食。




先ほどまで、東京の友人からコロナ(コビット19)について、いろいろ聞いていた。

検温、手洗い、マスクは、もはや日常のものになっているが、なんだかんだいって、私の身近なところでは、まだ誰もコロナに感染していない。

果たして、いまやっていることだけでいいのか?と思うこともある。

感染してしまうリスクはみんなあるが、大事なのは、もし感染しても広げないことだ。

去年までは、少々しんどくても動いてたら治るなんて言ってたけど、今は、自分を過信せず、おかしいと思ったら無理せず休む(動かない)

コロナのやっかいなところは、ひとたび感染者がでたら、体調不良だけでなく、その場の社会的時間まで止まってしまうことだ。

あまりに用心しすぎて家から出られない、誰とも会わないとなると、それはそれで大きな問題だが、

自分の体調をよく知り無理なき暮らしを。

そして、この時期にはつらいけど換気は重要とのこと。






で、豆餅 焼き上がりました。あぁ

  
Posted by るいまま at 23:38Comments(0)■るいまま体・食べる