2024年12月26日
千秋楽があるから頑張れる。
【朝のソイラテ】

なんですぐに再演しないの?と聞かれて、やだよ、次に書くものが待ってるのにと答えてんだが、
#るいまま組公演 として書くものは、調査からはじまり、原稿を書きあげて推敲しながら稽古にはいり、本番まで年単位の果てない時間を主人公と付き合う。
どこかで区切りをつけないと、この果てない時間は終わらない。
#終わりのないものは苦しくなる。千秋楽があるから頑張れる。
本番が終わったらパソコンも開かない、本も読まない。ただひたすら、いつもと違うことをする。
自分がとても弱い人間であることはわかっているので、私は調整をしながら生きているのだ。
こんな仕事をしているひとは、たぶんみんな一緒。憑依されっぱなしでは潰れてしまう。
与えられるものではなく、生み出すものだからさ。
わかってくれるひとにだけわかってもらえればいいの(笑)
2024年12月22日
【建礼門院徳子 音楽】
【建礼門院徳子 音楽】
音楽と言葉と華「#建礼門院徳子2024」。音楽を担うのは、音楽監督でもある 二胡 #渡邊陽子 と 編曲もつとめるピアノ #石川くりす由美。
初演のときは、くりすの師匠でもあるシンセサイザーの 上野慶子先生が編曲やオーケストラ部分を助けてくれましたが、
今回は、二胡とピアノだけで難解な曲を仕上げることになり、ふたりの緊張度も大変なものでしたが、陽子&くりすチームは、難解であればあるほど燃えるタイプ。
るいまま組音楽と言葉シリーズ で、私が演奏家にお願いするのは、「#音楽も台詞を語るように演奏いただきたい」だけ。
大道具も特別な衣装ももたないるいまま組は、音楽がお客様の想像をかきたてることも担っていますから、
ただ楽譜通りになぞっては、私は首をたてに振らないことを、このふたりはよく知っており、だから私も、ふたりに全幅の信頼を寄せているのです。








2024年12月22日
【建礼門院徳子 姫】
【建礼門院徳子 姫】
音楽と言葉と華「#建礼門院徳子2024」。この作品は9年前の初演とは完全に組み立てを変え書き直したので、私の中では再演ではなく魂こめた新作。
この作品で平家の姫 #徳子 を演じたのは、#宮崎奈美。そぎ落とされたお話のなかで、徳子はほぼひとりで時代を演じ分けていきます。
正に、ひとりで平家を背負った建礼門院徳子。
初演の頃は、みんな若く、時間も体力もありましたが、それぞれが責任ある立場になり、昔のようにクラブ活動のようには集まれず、
プロとして自主練をし、数少ない合同稽古で仕上げるという方法をとったため、
演奏家としては長いキャリアがあるものの、役者としては後発の奈美ちゃんは、ひとり稽古をるいままと繰り返し、ひとつひとつを乗り越えて、この日を迎えました。
そして、舞台をみた誰もに「#徳子は奈美」という記憶をしっかりと焼き付けたのです。
もうひとつ、るいまま組の音楽と言葉に、ふたたび徳子にご登場いただこうと思ったのは、この #華やかなる振袖 が るいまま組にやってきたから。
ただ、この振袖の持ち主は170センチ。150センチの奈美ちゃんが着こなすのは大変で、最初は着物に着られているようでしたが、
立派に着こなし、奈美ちゃん150センチだなんて思えないという声を多くいただきました。









2024年12月22日
【建礼門院徳子 華】
【建礼門院徳子 華】
音楽と言葉と華「建礼門院徳子」で、華道家 細川 康秀 の演じたのは、
徳子の理想の師ともいえる実父 #平清盛 と、彼女の義父であり時代の波のなかで敵対しつつ理解しあった #後白河法皇。
清盛が生ける花は、武家の立花を意識した大きく勢いある花。平家隆盛のとき、平家の姫として生まれた徳子にとっては喜びの花です。
後白河法皇が生ける花は、ひとり大原で平家の菩提を守っていた徳子を訪ね、労るように生けた花。この花は、五輪塔の前に捧げられました。
喜びと弔い。ふたつの花が、劇中に出来上がるという仕掛けに、初めて音楽と言葉と華シリーズを体験したみなさまから驚きの声をたくさんいただきました。








2024年12月22日
【建礼門院徳子 会場 裏方】
【建礼門院徳子】
音楽と言葉と華「#建礼門院徳子2024」無事終了いたしました。
昼席、夜席とも、たくさんのお客様にお運びいただき、この半年、徳子と向き合った時間のフィナーレをともにお過ごしいただきました。
ほんとに、ありがとうございました!

レポートは、分割してアップしてまいりますが、
まずは、会場、裏方のことから
【建礼門院徳子 会場 裏方】
音楽と言葉と華「#建礼門院徳子2024」。今回の会場は、番町 #中條文化振興財団広間。
これまでにも、板間である立礼席での公演はさせて頂いたのですが、和室の茶室を使わせていただくのは初めて。
茶人から、広間だと水屋も広く台所も使えるよと聞き、今回は衣装の早替えもあり、なにがなくても まかないは食べる! の、るいまま組にとっては嬉しい限り。
ただ、本番までに現場を見れたのは、何度も採寸にいった私だけ。
不安の中、舞台設営、華、音響、客席の準備がはじまりましたが、会場が私たちを迎えいれるように寄り添い、
明るすぎす、暗すぎす、賑やかすぎず、寂しすぎない。建礼門院徳子にふさわしい世界ができました。
京都の劇団衛星さんが茶室演劇「珠光の庵」をここで演ったときは、座礼でお客様がぐるりと囲んで観劇したしましたが、茶会でも座礼はしんどいと聞くこの頃。
全席椅子席にする為に、財団の椅子、るいまま組の椅子を組み合わせての35席。
窮屈な思いをさせましてとご挨拶すると、隣のすすり泣きまで感じる一体感にむしろ感動しましたという嬉しい声までいただき、恐縮です。
私はお客様との距離がありすぎるホールが苦手で、客席と舞台に一体感があることで会場を選びます。会場を信じれば、いつだって会場に救われるのです。
そして、今回の裏方たち。
音響、照明は、いつもの るいまま組@谷やん。合同リハーサルをみにきてくれて照明のプランもうまくたててくれました。
まかないを一手に引き受けてくれた 城ガールは、びっくりするほど大きな鍋いっぱいにおでんを作ってきてくれ、こんなに食べられるん?といってたくせに、
一升五合のごはんで握られたおにぎりも、鍋いっぱいのおでんも、城ガール手製シュトーレンも芋チップも、きれいさっぱり食いつくされたのでした。
受付手伝ってと言われたようこちゃんも、一緒にまかない班を手伝ってくれ、まかないお願いと言われた城ガールも受付を手伝ってくれ、
手伝えるよと手をあげてくれた、るいまま組@ぽんちゃん も会場整理を率先してやってくれ、
みなさんほんとにありがとう。
こうして、安心して任せられるひとがいるから、私は、あれ書く、これする、やりたいやりたいと言っておられるのです。
最後に、いつも支えてくれる盆点前ガールズ三人娘よ。今回も、ありがとう!










2024年12月18日
なるべく観といてね。
【観といてね】
最近、舞台前から「再演してね」と言われることがあるんだが、舞台には、再演しやすいものとしにくいものがありまして、
ここ5年ばかり茶室演劇として書いたものは再演できる形に書いてるんだが、音楽と言葉と華「#建礼門院徳子」は10年近くかかって、ようやくの再演で、次はといえば、もう今の形では無理かもなぁ。
なので、なるべく観といてね。
夜席のみ、少々 当日券あります。
■12月21日(土)14:00 17:30
newるいまま組 音楽と言葉と華「建礼門院徳子2024」
(るいまま組)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353581.html

2024年12月18日
五輪塔の掛け物
圓通寺の 童銅 啓純 ご住職に描いていただいた五輪塔。素朴な枝で掛けたかったので、3年目の綿にお役目を頼む。
裏表間違えないよう、梵字で確認。
あとは、釘子のない場所に掛ける細工。

こちらだと裏だな

こっちが表

2024年12月18日
建礼門院徳子 合同リハーサル
【徳子 合同リハーサル】
12/21 音楽と言葉と華「#建礼門院徳子」at #中條文化振興財団。演技班、音楽班、音響、るいままの合同リハーサル終了。



若い頃のようにリハーサルあとにダラダラ話をしたりしないおとなになりました(笑)
るいまま組から持って行くものを準備して、あとは細々した受付まわりのことをしたら本番の日が参ります。

ご予約のみなさま、お待ちしております。
昼席打ち止め。
夜席のみ、わずかに当日席だします。徳子は今回観といてね(笑)
2024年12月16日
あれから150年
【あれから150年】
12/16 goodmorning
#光る君へ 終わりましたな。何もできなかったという道長に、まひろが「戦のない世を作りました」と労り、最後に武者たちが東国の戦にむかい、まひろが「嵐がくる」と呟くところで幕となったけれど、
すぐに武者の時代になったわけではない。
道長が亡くなったのは1028年。平安時代が終わるのは、それから150年ものち。1185年、壇ノ浦で安徳帝が亡くなり、鎌倉に幕府ができたときとされている。
ひとくちに平安時代と言っても390年も続いた長大な時代なので、前半、中盤、終焉のときで大きく変化し、雅なるぬるぬるした時代ばかりではない(笑)
週末の、るいまま組公演「#建礼門院徳子」は、平安の一番最後。清盛隆盛から平家滅亡までを描く。
徳子の父である平清盛は、道長没後90年後なので、時代は変わり、藤原家の栄華を知るのも、清盛の曽祖父くらいの世代。
歴史は、名を成し功ある男性中心に語られるので、名前さえ伝えられない女性も多いが、光る君へは、すべての女性に名をつけ語られたことを嬉しく思う。
乙丸や百舌彦が初回から最終回まで元気にいてくれたのも、よかった。なかなか老け込まない姫や殿のなかにあって、ちゃんと時代をあらわしてくれたもの(笑)
写真は、この時代を一番よく読み取り生き抜いたであろう倫子役の黒木華。

…………

■12月21日(土)14:00 17:30
るいまま組公演
音楽と言葉と華「建礼門院徳子2024」
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353581.html
2024年12月14日
建礼門院徳子 音楽班 ご機嫌
【ご機嫌(笑)】
いよいよ来週12/21(土)に本番を迎える、音楽と言葉と華「#建礼門院徳子」
音楽班、二胡 渡邊陽子、ピアノ 石川くりす由美 との稽古終了。
仕上がりは上々、みなご機嫌な感じでございます(笑)。


若い頃なら、本番前日まで徹夜して準備したり、夜稽古したりしてたんだが、ここからは本番にむかいコンディションを整えるが大事なお仕事。
会場となる中條文化振興財団さんに出していた、いろいろなお願いや質問のお返事も届き、まわりも整ってまいりました。
お茶席での公演は正座なの?とよく聞かれますが、全席 椅子席にいたしますので、安心しておいでください。
音楽と言葉は、コンサートでもない朗読劇でもない演劇でもない謎の組み立てなので、初めての方は驚くと思いますが、生きた人形浄瑠璃と思っていただけますとわかりやすいかも。
まかないを頼む城ガールと、受付を頼む洋子ちゃんとも打合わせしとかなな。
夜は鰊蕎麦。少々 賞味期限きれてるけど、たぶん大丈夫(笑)
