2024年07月10日
第六感が働いた
【ご近所茶話会】
昨夜は、本番続きだった園代さんと奈美ちゃん、執筆続きだったるいまま、やっと時間が合ってご近所茶話会。



いやぁ、楽しかった!
【第六感】
7/10 goodmorning
書くまでに二転三転し、資料を読みすぎて書くほどに膨大になり、なんか締まりをうしなってるなと感じながら、とにかく力技で書き上げた「#花子を探しています」。
配役も音楽も決めてはみたものの、イマイチ気持ちが盛り上がらず、花子より脇役のフラーに心ひかれたりしているうちに、あれこれあって公演も延期。
まだ、稽古も始まっていないので特別な問題はないものの、原稿制作までの長い時間を考えると、なんとしても公演まで持っていきたいはずなんだが、
花子延期が決まってから書いた、#建礼門院徳子2024 や、#卒塔婆小町異聞 のほうが勢いがあって、
むしろ、むりやり花子を押し進めなくて良かったと思うことも出てきて、
「#やらない選択をしたことで守られたことがあるんだよ。やっぱり、うまく進まない、嫌な感じがあるってものは、なにかの知らせかも」と、夕べ話した。
たぶん、これが #第六感 ってやつだな。
第六感とは「五感以外のもので五感を超えるものを指す。理屈では説明しがたい、鋭くものごとの本質をつかむ心の働きのこと」
誰にでも備わっているものだと思うが、いまは、豊かで平和になってしまったので危機感が薄いぶん、第六感も鈍りがちだが、飛鳥、奈良、平安あたりは、第六感がなければ命も危うかったかも。
てな話から、
最近、にわかに読んでる能の詞章の中で人間は亡霊と自由に話している。能の台本を書いた観阿弥世阿弥もそうそう想像だけであんなに書けないだろう。彼らには、#亡霊たちの声をきく能力があったんじゃないか? となった(笑)
「花子」という名前は、世阿弥の能「班女」の中にもでてくる(三島由紀夫の近代能楽集にも取り上げられてる。
てなわけで、班女を読みながら朝ごはん。

■第六感が強いひと
直感力が非常に強い
感情移入が容易
他人の感情を敏感に感じ取る
予知能力がある
危機を感知する能力がある
幸運を自然と引き寄せる
主に女性に見られる特性
超感覚的知覚がある
一般的な常識に囚われない
独自の世界観を持つ
2024年04月15日
花子に試されている
【花子に試されている】
物事というのは、どの波にのるか逆らうかで大きくちがう。
#マダム花子 が、プロイセン号に乗り込みコペンハーゲンにむかったとき、花子の波は、若旦那との恋ではなくヨーロッパに向かっていた。
女ひとり言葉もわからぬ異国に飛び出していった花子さんは、それに一切の後悔はない。
そんな女であるから、私ごときの姑息な策略なんぞ、ひょいとかわす。
会場が使えないなら別でとか、日程があわないなら別の形に書き直すとか、ちょこちょこやりながら、なんとか12月初演を決行しようと思っていたが、
#るいまま組公演の初演 は、やっぱり私たちを育てた #洲崎寺 じゃないといかんのだ。

のちに書き始めた、小さなお話 #茶室演劇 とは別物なんだと思い知るようなことが続き、
昨夜というか真夜中、すでに仕事をはじめているはずの、音楽構成監督をつとめる 二胡奏者 #渡邊陽子 と、昭和のマントルピースがある秘密の部屋で、急遽の会談。
真夜中こそ冴える、夜の女王ふたりで語る語る。
予想どおり、陽子ちゃんの音楽構成はすでに、おぉ!という形に組みたっていて、その形を壊してまで決行するなんて無意味なこと。
では、あとの調整は、私にお任せくだされと会談を終了し、ひとっこひとりいない真夜中の道を帰り、明け方まで、次なる波に乗る準備をする。
いい波を掴むは、段取り一番。

2024年04月13日
ロダンと康秀!
【ロダンと康秀】
音楽と言葉「#花子を探しています」で、ロダンを演じる華道家 細川 康秀 が、
今年も、善通寺 #五岳の里 フラワー&ガーデンフェスで、花いけLIVEパフォーマンスを致します。
今年はノイズ音楽ととのLIVE。
4月20日(土)
11:00〜 花生けLIVEパフォーマンス(細川康秀)
https://www.instagram.com/p/C5bco5PPDuc/?igsh=MWE5MXMyc2c0bnBtZg==
ロダンと康秀くん、似ておりますでしょ?


2024年04月10日
園代さんから千五郎について聞く
【園代さんから千五郎について聞く】
12/21公演 音楽と言葉「#花子を探しています」の原稿を渡しがてら、久々に 木村園代 さんちに遊びに来ております。
話しの中心は、なんたって、先日の #東大寺不動堂奉納狂言「花笑み」のこと。
ワタクシのイチオシ、大蔵流狂言方 #茂山千五郎家 の #十四世千五郎 と東大寺で共演なんて! 羨ましすぎるでしょ。
千五郎ひとり語りの導入部分に園代さんの箏と能管が #バッハのガボット を奏じたんですよ!
本番での千五郎の声は神々しいばかりであったこと。千五郎師は若いのに落ち着きあるひとであったことなど、聞くほどに羨ましさ倍増(笑)
奈良は、京都とはまた違う荘厳たるある土地柄、その中でも東大寺の持つパワーは半端なく、自身を落ち着かせるため唱える言葉を教えてもらう。
写真は、琵琶があるのよと園代さんがいい、吉高由里子風に構えてみたら、どうやら琵琶はそうではないらしいの図。


正しい姿
琵琶は三味線の源流で弦の張り方に名残があるそう。

帰りに #安田登 さんの平家物語をいただいたので、そのうち 音楽と言葉シリーズに琵琶が加わるかも。いや、その前に書けるのか?るいまま(笑)
それはさておき、音楽と言葉「#久米仙人」、ラジオドラマ「#まちの風景」に続き、るいまま組公演 音楽と言葉「#花子を探しています」に 木村園代 登場です。お楽しみに。

茂山千五郎 と 木村園代さん
2024年04月09日
心の本然を理解する
【心の本然を理解する】
「工藝とは何か」を読む。
今朝は、京都で工藝ギャラリーを営む #荒谷啓一 さんと 赤木さん。
荒谷さんは、7年間チベット寺院で修行をしたのち、タイに渡り12年を過ごし日本に帰ってきた。

赤木さんが、修行というのは悟りを開くためですよね?と聞くと、荒谷さんは「悟りは開いていませんが、得難い素晴らしい経験」だったと答える。
悟り自体は目に見えるものではないが、心のきよらかさは外見にも出てくる。ひととの接し方、佇まいなど、全てにおいて #優しさと晴朗さがあふれている。
悟ったひとは、自分が悟っているなんて言わない。日本は「#悟り」という言葉の宗教臭が強すぎると、荒谷さん。
「(チベット)では、「#心の本然を理解する」という意味です。先生もふつうの人間です。でも、なんでもないふつうの人が、そういう状態に達成しているということが人間のすごさかなって思います」
赤木さんの、チベット仏教の根底にある永遠に続く「#不滅の魂」について問う。荒谷さんは、「#心の連続性」と答える。
「死んだら終わりではなく、生前のカルマによって別のものに生まれ変わるという考えは、死への無意味な恐れをなくし、いま与えられている人生をより良く生きようという動機になっています」
これを読みながら、日本でも、修行僧でもなんでもない普通のひとたちが、あれはな××さんの生まれ変わりや。あんたを守ってくれてるんやでと口にすることは、のどかなる嘘ではなく、古代から続く自然の死生観だったんだろうなと思った。
神様も仏さまも突き詰めればひとつ。そのひとの心のなかにあるものだと、最近とみに思う。
話が進み、柳宗悦のやりたかったことは何か?になる。私は、ここでひとつの答え合わせに出会う。
柳宗悦は若い頃ロダンに傾倒し探究していたという。
「ロダンにとって、自然はそれ自体、完全なもので、神と同一のものでした。「自然 宗教性 藝術」がロダンのなかでは繋がっていて、そこに柳も共感したのだと思う」
いま、書いている「#花子を探しています」の中でロダンは重要な役どころだが、花子が女性モデルというだけでゴシップ的な視点でしか見ないひとが多いことにがっかりしていた。
ロダンは、ロイ・フラーに勧められ初めて花子を観たとき、日本人女性が演じる死の表情に大きく心ゆさぶられる。それをうつしとりたいというロダンの強い思いの根底にあったものは、ここだったのか。
2024年03月30日
花子 第1稿かけたぁ
晴れたので、母屋の片付けの再開。今回は大物が多いので、ラパンで塩江は無理なので、一度カタズケマンにきてもらわないかんな。
では休憩。昼から、また花子を書く。

それから5時間
できた… 送った… あとは会場をどうするかだ。12月をプレ版にして半年ずらすか…だな

2024年03月30日
リアルすぎない美
うー 肩がいたい。もうちょいなのに身体がついていかないなんて。
チクショー 五十肩めー

【リアルすぎない美】
やはり、子どものときみたものは、ちゃんと身体や記憶に残っている。経験こそが財産。
花子は、芸事好きの養父と通った歌舞伎や浄瑠璃や文楽を自身の芸として昇華させ、ヨーロッパを巡る。モスクワ近代演劇の全てが整っていなければ演じられない女優たちにも大いなる刺激をあたえる。
リアルすぎない見立ての文化は知性と想像力あってのもの。
何もかもが揃ってないと出来ないなんていうのは近代化されたことによる、ひとの劣化かもな。

本日ここまで。このあと金曜日の茶室る庵。
2024年03月28日
洲崎寺さんに助けられていたんだなぁ
【洲崎寺】
漫遊帖の配達に目処が立ったので、今日は一日、こもって「#花子」を書いていた。
私たちがホームだと思っている #洲崎寺 さんを冬の間お借りすることができないので、公演の時期をずらすこともかんがえたんだが、
12月を目指して準備していたので、なんとか形にしたいと会場変更も視野に入れながら、いろいろ書きなおしてみる。
しかし、やっぱり、演奏者も出演者となる るいまま組の公演では、出たり入ったりをよほど考えていないと、無理が生じる。
るいまま組はまだ知らないが、今回は、一人が何役も演じるので、楽屋が隣にない場所は難しい。
ダンサーが踊るためには床の素材も大事で、一度は決めようとおもっていた会場も、一旦保留にしている。
どんなに洲崎寺に助けられていたか!
今さらながらの感謝の気持ちでいっぱいだ。
…………
こもっていると、よく食べるし、よく飲む。
脳はカロリーを使うからねといってくれるひともいるが、確実にいらぬ肉となる。
そして、この長雨。
パリッと晴れて、月夜でも早朝でも歩き回れるようになってほしいもんだよ。









2024年03月09日
ロイフラー の台詞が好き
【気持ちいいね〜】
朝6時から始めた「#花子を探しています」の 脚本書き。だいぶ乗ってきたところで、腹ヘリと五十肩の痛みがピークにきたので、昼ごはん。

#ロイフラー の台詞を書いているときが一番好き(笑)
相手をおもんばかって言いたいことの半分も言えない世の中。詐欺師と言われようが、胡散臭いと言われようが、自分の信念は崩さない女。
花子に
「あなた、それでいいの?あなたはあなた自身の芸を試すためにヨーロッパにきたんでしょ。パリにくるとき、ほかの座員はつれてきてはだめ。あなたひとりで来て。答えはここでだしてね」
ロダンに
「芸術家のみなさんは、自分の作品づくりにはご執心だけれど。お金のことはなにも考えていないんだから。
あのときもそうだったでしょ? パリ万博であなたがパビリオンを開くとき、私がアメリカの銀行からお金を借りて助けてあげなかったら、あなたはパリ万博に参加もできていなかったのよ。
あれがなければ、今のあなたはいないわ」
#紫帆 ちゃんにフラーを頼むとき、踊ってくれるだけで良いっていったのにフラーのシーンがどんどん増えてる。ごめんよー
2024年03月09日
嘘はったりも突き抜ける魅力
【嘘はったりも突き抜ければ】
花子がヨーロッパに受け入れられた理由のひとつとして、
当時(1900年頃)、ヨーロッパでは演劇界に大女優がたくさん生まれ舞台公演が花盛りとなり、ヨーロッパ人は、#言語の違う演劇 を見慣れていたこと。解説からだけでも十分に想像できる #知性 があったこと。
もう一つは、花子のプロデューサーをかってでたダンサー ロイ・フラーの
「花子は19代市川團十郎の姪である。日本の偉大な俳優は弟子を生涯1人だけとり、その弟子は師匠の名を継ぐ。花子は、19代が亡くなるときに20代を約束された」
という、#嘘はったり をヨーロッパ人が信じたこと。
花子の演技は、その #嘘はったりをも超える魅力 があったこと。
その魅力こそが、ロダンが花子わや見出したものであり、鴎外が小説としたもの。
嘘はったりも突き抜けて、それをも超えれば誰も文句は言えない。
…って時代だった。
いや、今だって、日本でなにかあれば小さいことでもSNSでえらいこっちゃだが、こと外国のこととなれば詳しく知るひとは少ない。

3/9 goodmorning
今朝も朝活。
花子は言葉も出来ず、後ろ盾も持たず、実力で女優として上り詰めていく。
ただ、ヨーロッパやロシアでは芸術家から皇帝にまで愛され、どこに行っても高い評価を受けたのに、アメリカの巡業は2度とも失敗。いったい何が理由なんだろう。
今朝は柿茶。お腹空いてきた。

