2023年06月26日
【音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」6/24記録】
【音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」6/24記録】


2023年6月24日 快晴
紆余曲折あった音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」。むれ洲崎寺で、ようやく初演を迎えました。コロナ騒動で足かけ4年かかりましたが、この作品だけは、どうしても洲崎寺で初演を迎えたかったのです。
なぜなら、これは幻となった石あかりsidetripLIVE2020のために書かれた作品であり、この4年のうちに大きく変化した私の暮らしの記録でもあるからです。
私たちは、自分たちが納得するまでしつこく稽古を続けますが、作品は稽古だけでできるものではありません。お客様にみていただいて、ようやく作品として成り立つのです。ですから、今日来ていただいたお客様は、私たちと一緒に音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」の完成させる見届け人でもあります。
コロナの間、寄るな話すなの達しで、致し方なく無観客公演をする役者や音楽家がたくさんいました。どんなにやりにくかったでしょう。お客様の反応こそが、私たちの糧であり舞台をもり立てる力なのですから。
※紆余曲折はこちらで詳しく。
https://ruimama.ashita-sanuki.jp/e1322827.html
【朝】
ご予約が、ひとまず公演が打てる人数に達したので安心して本番の日を迎える朝。
9:00の洲崎寺集合に合わせて準備していると、じわりじわりと当日予約が増えてくる。
もう、石あかりの頃のように、ぎゅうぎゅうに座席をつめない。椅子席を中心にゆっくり座っていただくが今回の目標。椅子が足り苦しくなってきたので、るいまま組から茶室る庵の丸椅子を運び込むことに。

【準備はじまる】
朝9:00。風音美容室のヘアメイクと、るいまま組の音響照明仕込みと、慶子先生の夜の打ち上げまかない仕込みが同時進行ですすむ。
400歳の壁の鏡はしっかりもの。お妃様はちょっと抜けた感じで。オーロラ姫はやや宇宙的。白雪は特殊メイク。

女子組のヘアメイクが終わるのを待つ間、男子ふたりが自分の頭をいつくしむ。

今日は、まちかど漫遊帖との合同企画。

【受付】
今回も番頭はマイトさん、助手のさっち。慶子先生には今回から導入するバーレスクチップ(花代)の係をお願いする。

柔らかな慶子スマイルのおかげで

バーレスクチップが集まりました。ありがとうございます。

【台所】
慶子先生は、本日大車輪の活躍。
夜のうちあげのために、上野家秘伝の牛すじカレーを作ってくれております。前日から煮込んだ国産和牛のすじ肉1.5kgと玉葱9個。ガラムマサラが、良き香りを立てております。

ここは、メイクの終わったおひめさまたちもお手伝いに。
【リハーサル】
11:30 ゲネプロ開始
場当たり程度では済まさない、がっつり本番どおりにやりますので、都合3公演分(笑)
【パティスリースミダ】
今日は、二代目がショップカーときてくれました。


住田社長は、和工房あきさんで中條さんとお茶会。茶会が終わり次第、中條さん、美香ちゃん、三千子先生と駆けつけますとのこと。

【壁の鏡とおひめさま 本番】

■この作品は配役が二転三転いたしましたが、彼女が主役の「壁の鏡」であることは最初から揺るぎなきものでした。自前のお衣装をとうとうお披露目出来る日がきました。

400年生きた女 壁の鏡 石川くりす由美
■6月は私たちメニエール持ちにとっては地獄のような季節ですが、この手の作品になりますと、そんなことはみじんも感じさせない大暴れ。るいまま組の最高のコメディアンヌとしてすべてを引っ張って参りました

115歳の最高の姫 オーロラ 日下ゆうこ
■これまでも黒子や動かぬ武将で舞台にいたことはありますが、本格的な演技は今回がはじめて。手練れの女優たちをもくうような立派な役者に成長しました。

贅沢三昧な小さなお妃様 宮崎奈美
■いつもどおり「サックスふいてくれたらええだけやから」と私に騙されて出演したと本人は思っているでしょうが、こんな当たり役は無かったと私は思っています。何に使うのか、このお衣装もお買い取り下さいました。

夢見る王様 金澤賢治
■なかなか配役がきまらなかったのが白雪姫。このお話の中では、たったひとりの「まともなひと」ですからね。ま、この姿が、まともかどうかは別として、本日は花を生けずに花を添えました。

勇者白雪 華道家 細川康秀
【1席目】
いつもいつも素敵な和装できてくれる七條さん、愛ちゃんはご主人と、先日、音楽と言葉「八雲と雪女」を上演させていただいた圓通寺さん、秋山さん、晴れて議員となった米ちゃん、茶室る庵盆点前ガールズみなさん、次回の音楽と言葉で音楽をお願いする予定の邦楽の木村園代さんなどなど、たくさんのみなさまがきてくださり。バーレスクチップにも参加。ありがとうございました!


【2席目】
コロナもあけ、この日はイベントがあちらでこちらで重なり、夜席にきてくださったみなさんのなかにはご自分の本番を終えて走ってきてくださった方も多く、ありがたや。
4年も開いたのに、洲崎寺までお運び下さるみなさまに ただただお礼を言うばかり。


二胡の陽子ちゃんも来てくれました。音楽と言葉で何度も一緒に作品を作ってきた陽子ちゃんだからこそわかるところも多いはず。ありがとうね

【終わりました~】
ゲネプロをいれると、都合3回、全力でやりぬいたおひめさまたち、放心の図。

るいまま組

出演者

【打ち上げ】
さぁさぁ、片付けを終え、みんなで打ち上げ。慶子先生お手製のピクルスと牛すじ煮込みカレー。ほんとに美味しくて、男子がおかわりするのは当然。いつもは小食な女子たちもルーだけちょうだいとおかわり。




同じ釜の飯を揃って食べて気持ちをひとつにすることは、単に仲良しってことだけじゃなく、ひとつの作品を作り上げるためには絶対必要なこと。石あかりの間は、むれのお母さんたちが交代でまかないを作り運んでくれておりました。それが大きな力になっていたのは、間違いなきこと。
長い間、ほんとにありがとうございました!
公演の様子です。

私が主役の壁の鏡! 清く正しく美しく!


























【おまけ】

王様お昼寝中

壁の鏡 悪巧みのメール打ってる

王様目覚めました

謎の儀式

ハートリングがうまく出来ない 小さい手同士 サックス兄妹

恵美さんも手伝いに来てくれました 6/3 音楽と言葉「八雲と雪女」お世話になりました!
2023年06月26日
音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」上演までの紆余曲折記録
【音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」上演までの記録】
今回、初演となる 音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」。
この作品が形になるまでには、数え切れないほどの紆余曲折があった。長い長い記録だが、まずは、そこを書く。

■2019年12月10日(戦う白雪姫)
原型となる、るいまま版「戦う白雪姫」を書き始めたきっかけは河合隼雄『昔話の深層 ―ユング心理学とグリム童話』だ。
内容はすっかり忘れてしまったが、2019年の石あかりsidetripLIVEが9月終わってすぐ資料として読み始め、そこに出てくる自立する白雪姫を中心に話を組み立てようとした。
が、その年の12月10日「河合先生の解釈は全部捨てて今日から書き出す。壁の鏡がキー」とblogにある(笑)

■2020年2月26日(コロナ)
コロナで世の中がざわざわし始めた。国会中継を流しながら1稿目の最後の部分を書きながら「コロナウイルスに対し、なんだか他人事みたいな安部さんに「?」って思うばかり。
そのせいでもないんだが、結局、「壁の鏡とお姫様(仮)」は、王様が逃げちゃう話になっちゃったよ」とblogにある。
そののち、安倍さんがあんなことになってしまうなんて。
■2020年3月17日(一稿目できあがる)
一稿目ができあがり、ダッパーサクセーバーズに音楽をお願いする。「ジローに吹いてもらえるだろうか?」とメールをすると「喜んで」と返事がきて、音楽班、演技班に原稿を送り、いよいよ 音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」は始動。

■2020年3月18日(音楽班 演技班 初顔合わせ)
その年の9月12日が本番と決まり、音楽班と演技班の初顔合わせ。
■2020年3月25日(演技班 初稽古)
演技班の初稽古。当初の配役は、くりす、恵美さん、みっけ、ぴよ、奈美ちゃん。喜劇好きのるいまま組は水を得た魚状態で、稽古は良い具合に進む。
「くりす」がタイトルロール「壁の鏡」。悪女だけれど憎めない「壁の鏡」のことを、あなたも、きっと好きになるはずとmemoにある。

■2020年4月初旬(石あかりロード2020中止)
石あかりロード実行委員会から、むれ源平石あかりロード2020の中止が伝えられる。
首都圏と地方ではまだまだ感覚が違っていたが、4月にはいりコロナ感染で亡くなった方のニュースが続き、もはや他人事ではない状況になる。

■2020年4月22日(コロナで稽古もできなくなってしまう)
たとえコロナでも、稽古はすすめておこうと思っていたが、ひとと会って話をすることがはばかられるようになる。医療や介護関係に勤める人たちは特に締め付けが厳しくなり、稽古もできなくなってしまった。
ピアニストであり、主役「壁の鏡」でもある くりすとzoomで話をしながら、るいまま組との毎週の稽古がどんなに尊い時間であったかの話をする。
「毎週、毎週、なんだかんだと課題があって、それをこなしていくことで本番に向かう力を得ていた」とくりすが言い、「だから、4月なんて、あっという間だったのに、今年は4月が長いなぁ」と話す。
■2020年4月28日(ラジオドラマを作る)
役者を仕事とし劇団での活動が中心のひとたちには、特に大変な時がきた。
劇団「柿喰う客」5月公演 新作「夜盲症」も延期となり、チケット払い戻しが始まる。
私たちも、このままではいけない。zoomやLINEでつなげてリモートのラジオドラマを作ろうと、るいまま組音楽と言葉公演に関わっていただいたみなさんに声をかけ、4月から3ヶ月をかけ文化人ラジオドラマ「まちの風景」をつくる。
なにかしていなければ生まれる焦燥感を、このラジオドラマ制作がずいぶん和らげてくれた。
■2020年8月26日(絶望からの脱却のために)
本当なら、石あかりで大忙しの時期。ただ、この頃になって、私は自分のなかの変化に気づく。
「台風がきても、野外公演の途中で雨が降っても、やめない女、意地っ張りの塊だったのに、コロナで中止が決まったとき、あまりにあっさり受け入れたことにびっくりした。もう、私は頑張れなくなっている」
そんな中、太宰の短編小説集「御伽草子」を読む。
太宰は、戦禍を逃れ転々とするなか執筆をつづけ、これを疎開先の甲府の防空壕で書き上げた。「脱稿直後の7月7日未明、疎開先の家も全焼の憂き目に遭うが、長女を背負いながら原稿を持ち出し、敗戦から2か月後の10月25日、『お伽草紙』は出版された」
日本がどうなるかわからないときも、太宰は書き続け、出版にまでもっていったという事実は、たぶん、先の見えない日々に絶望する人を励ました。
来年、コロナがどうなっているかわからないが、一旦止めていた、音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」の衣装を発注した。やめる理由はいくらでもあるが、作品は、必ず形にして発表する。

■2020年11月15日(来年にむけての打ち上げ)
石あかりsidetripLIVEat洲崎寺2020は中止になったけれど、この日、牟礼町で花火があがることになり、るいまま組と縁の深いコアなメンバーとの打ち上げをすることにした。
コロナで、さまざまなものが分断したが、ひさびさに会うひとたちは、みんな何にも変わっていない。
2020年の石あかりは、この日の花火とともに終了。明日からは2021年のことを考える。


■2021年2月28日(またも石あかり中止)
2019年のるいまま組音楽と言葉作品は漱石の「夢十夜」をベースにした難しい作品だったので、次はみんながよく知るお姫さまが出てきて好きなことをいう明るいお話をと思い書いたのに、コロナ騒動で石あかりは中止。
来年の夏にはできるだろうと思っていたら、コロナは年を越してますます猛威をふるい、石あかりは、またも中止となる。
このまま寝かしていたら公演できなくなってしまうかもしれないと、誕生日の子のプレゼントがわりに余興公演をしてみる。楽しくはあったが、稽古を重ねていない公演は、なにも残らない。
稽古を重ねて練り上げてこその音楽と言葉。こんなんじゃない。
■2022年5月2日(母がたおれる)
91歳にして介護認定もうけたこともない、もちろん介護サービスをつかったこともない、自転車暴走ばあさんと呼ばれ元気で自立していた母が、心不全で倒れ、まさかの緊急入院。
■2022年11月11日(再びの入院)
夏に一旦退院したものの、じっとしていられない因果な性格。弱った心臓は、家の掃除をしたり買い物にいくだけでオーバーヒートし、また入院。
前回の入院前から始まった、見えないものが見える「せん妄」が増え、亡くなったひとや知らないひとが訪ねてきたりして眠れない日がつづくようだった。
■2023年1月8日(緊急搬送)
いよいよ退院という直前、母がベッドから落ち頭を打って中央病院に緊急搬送。
しかし92歳という年齢、心不全を繰り返していることで手術はせず様子をみるためHCUへ。その前に会っておいてください。次はいつ会えるかわかりませんからとドクターから説明を受け母に会う、意識は朦朧としているけれど、声は聞こえているようで反応はある。
夫や娘に病状を連絡したとき「深刻になりたくない」と話した。自分ではどうにもならないことを深刻ぶりたくはない。
母は、ここでも復活する。しかし、面会のできない入院は身体の療養できても何かを失っていく。身体の数値だけが人間の健康ではないのだと痛感。
■2023年1月13日(母要介護3になる)
私の誕生日、2度目の介護保険認定証がとどく、去年の春に、認定を受けたときは要支援1で、十分自宅で自立でき本人もやる気まんまんだったけど、今回は要介護3。
「これまで助けがあれば自分でできていたことができなくなり、全面的な介護を必要とする状態です」とある。
■2023年1月17日(石あかりの卒業をきめる)
「長期介護」が現実のものとなってきた。
高松市牟礼町とは20年近いお付き合いとなる。石あかりロードの洲崎寺でのライブは15年間何百と企画し、どれもこれも楽しいものだった。でも、どんなに楽しいことでも、いつかは区切りをつけないといけないときは来る。
ただ、石あかりのために書いた 音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」だけは、洲崎寺で初演を迎えたいと洲崎寺さんに話し、コロナがどうなっていても半年後の6月24日に公演をきめる。
■2023年1月下旬
母が、家で過ごしたいという思いはなるべく叶えてやりたい。しかし、私はまだ仕事をやめて母にかかりっきりにはなれない。閉じこもっていると、またせん妄に苦しめられる。
ケアマネージャーさん、ソーシャルワーカーさんに意見をきき、施設に見学に行く日々がはじまる。
■2023年1月31日(女子あるあるですよ)
とある施設の職員さんから
「もし、こちらに来るとなったら、おしゃべり好きなおばあちゃんばっかり10人くらいのユニット型で生活していただこうと思います。
おばあちゃんは、仲よさそうに話していたかとおもうと、なにかの拍子でご機嫌が悪くなる。でもまた知らないうちに仲良くなっている。女子あるあるです」と明るく説明があった。
いくつになっても女子は女子。おしゃれもしたい、見栄もはりたい、たまにはマウントもとりたい。
でも、そんなことができるのも、身近にひとがいて話ができるからこそ。不自由になった身体で、ひとり家のなかでいたのでは、また見えないものに取り憑かれてしまう。
ひとはひとによって傷つくけれど、ひとによって元気ももらう。孤高を貫けるほど強くはない。
この事がきっかけで、音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」はリライトされる。
■2023年3月1日
2月の音楽と言葉「八雲と雪女」の初演が終わり、いよいよ新しくなった音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」の稽古が本格的に始まる。新しくメンバーに康秀くんが加わる。
■2023年3月22日
当初の配役は、400歳の壁の鏡(くりす)、115歳のオーロラ姫(ぴよ)、お妃様(康秀)、白雪姫(奈美)、妖精(きんじ)となっていた。
けれど、稽古を重ねるほどに、おばあさんたちを助ける勇者白雪が可愛すぎて、助けられるお妃様に見下ろされるという不具合。いっそ入れ替えるか!となる。
奈美ちゃんがお妃様になれば、サックス兄妹としてアンサンブル演奏をするきんじは、妖精から王様に格上げ。
それから6月24日まで一回も休むこと無く稽古は繰り返され、本番を迎える。

2023年06月25日
ありがとうございました!
【ありがとうございました】
6/25 goodmorning
昨日の るいまま組 音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」at むれ洲崎寺 にお運びくださったみなさま、
ありがとうございました。

12時間に渡る おひめさまたちとの 1日の記録は、また別に書きますが、
4年ぶりに #むれ洲崎寺 で、たくさんのお客様に囲まれ活動する るいまま組が、生き生きと楽しそうであったことが、私には何よりのご褒美であり、しあわせでした。
人生はエンターテイメント。大仰な思想はございませんが、笑って帰っていただければ、それだけで満足。
どうぞ、また お出ましくださいまし。
では、いつもの朝ごはん。

2023年06月24日
華麗なる加齢を約束する。
【華麗なる加齢(笑)】
6/24 goodmorning
さてさて本番。朝のルーティンのバーレッスンも終わり 朝ごはん。
女優の森光子が、90歳近くになっても毎日スクワットをやっていますと言ってぴょこぴょこスクワットをやる姿を見て、こんなんで意味あるのなんて思っていたけど、
ジムをやめたあとなんにもしないでいると、みるみる身体がかたくなり、若い頃はすぐに戻ったのに、なかなか戻らなかった自分の身体に、
間違いなく老いている。今からはガシガシやるより継続なんだなと痛感。
先日のくりすと慶子先生との打ち合わせでも、加齢は致し方なきことながら、「華麗なる加齢で」とお約束(笑)


2023年06月23日
本来無一物
【茶】
最後の追い込みで、経費もなんとかなりそな気配なので、明日の買い物へ。
ジョアンで明日の楽屋用のパンを買ったあと、#原ヲビヤ園 でほうじ茶を買いながら、
6/3に圓通寺で #和敬清寂茶会 をしてから完全に茶から離れ、「壁の鏡とおひめさま」の稽古や準備していたので、茶にもどれるんかしらと言ったら、楽屋見舞いをもらっちゃったよ(笑)
ありがとうございます。
帰りに、サンマルクカフェで茶道雑誌「#なごみ」を読みながら遅い昼ごはん。「なごみ」も、まさかケチャップ飛ばしながら読まれるとはゆめゆめ思わなかっただろうね(笑)

陰陽五行の特集を読むつもりで買ったけど、「もしも○○を招いたら 夢の茶会」の特集が、無学文盲の茶人、#本来無一物 の 六祖 #慧能 で、あまりにかっこいい設えに、またまた茶への思いが募る。

「よけいな言葉は本質を見失わせる。無名の道具は、禅の自由さに通じる」
いかしたコピーだね(笑)
禅のことを書くと蘊蓄ギタリストからきっと注釈がはいるので、私は簡単に(笑)
■本来無一物とは
事物はすべて本来空 (くう) であるから、執着すべきものは何一つないということ。
……………
禅宗の五祖 弘忍が、悟りの偈がうまくできたものに法を継がそうといい、門下筆頭の神秀が
「身は是れ菩提樹、心は明鏡台の如し、時時に勤めて払拭せよ、塵埃を惹かしむること勿れ」
身は菩提樹、心は鏡のように清浄なものだから、常に掃除して塵やほこりが着かないように勤めなさい。
と偈を示したところ、慧能が
「菩提本と樹無し、明鏡亦た台に非ず、本来無一物、何れの処にか塵挨を惹かん」
本来、仏心には菩提樹とか明鏡台などというとらわれは無い、無一物である、それなのに何処に塵挨を着けようというのか。
と示し、弘忍は、やはり慧能はただものではない 六祖は慧能にと密かに決め、六祖としての伝法の証である衣鉢(衣と食器)を慧能に渡し、襲われぬようこの場をすぐ去れと諭します。
夜が明け、慧能の六祖は気に入らぬと慧明という僧が慧能を追いますが、慧能の人間力にすっかり魅了され、弟子になりました。
慧能と慧明のやりとりは「無門関」第23則「不思善悪」にありますとのこと。
https://zenzine.jp/learn/1142/
2023年06月23日
今朝も元気だ、ご飯が美味い!
【壁の鏡とおひめさま】
明日6/24は、まちかど漫遊帖2023春 一般コースの最終日。6/24 るいまま組 音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」at むれ洲崎寺 の本番。
ご予約のみなさんに、ことでん八栗駅から会場となる むれ洲崎寺までの地図をお送りしましたが、
石あかりを休んでいた、この4年でいろいろ気になるお店も増えておりました。
公演の前後、おさんぽがてら歩いていただくと嬉しいですな。
むれ洲崎寺にも、パティスリースミダのショップカーが参ります。
6/23 goodmorning
この時期は、家庭菜園でできたからと 胡瓜をよくいただくんだが、採れたての胡瓜って、ほんとに甘いね。
ま、私のまわりのみなさんの畑が家庭菜園と呼ぶ規模かどうかは謎だが(笑)
一仕事終わったので、水野農園の豆と上野農園の胡瓜で朝ごはん。
今朝も元気だ、ご飯が美味い!


2023年06月22日
見極めて変化することも大事
【見極めて変化する】
6/24 るいまま組 音楽と言葉「壁の鏡とおひめさま」at むれ洲崎寺 の準備は、昨日のまかない打ち合わせで、ほぼ完了。
昨日、ひさびさに会った慶子さんやくりすと「2019年から4年のコロナ期間。その前の15年を考えるとたった4年なんだが、その間に、いろいろ考える時間を与えられたなと思う」と話した。
20年前にむれに入り、翌年、石あかりロードが始まったとき、まだ若かった私は、自分はこのプロジェクトの「集客の牽引」でなくてはならないと思っていた。
あの頃、プロジェクトは始まるときが一番元気だが、閉じるときを考えて進まないといけないと大学の先生が言われ、動かないで頭だけで考えやがって(笑)と思ったが、
物事には始まりがあれば終わりがある、人生と同じなんだと、20年後に解った。先生、ごめん(笑)
コロナの4年は、長い魔法がとける時間だったのだ。肩に力が入りすぎるのは良くない。
壁の鏡のなかの台詞で、妃が壁の鏡に、美しい花だって、美味しい料理だっていつかは朽ち果てるが、自分の美貌は大丈夫かしらと聞くシーンがある。
国の繁栄と継続を祈る壁の鏡は、
「なんと賢いお妃様。世の中には未来永劫美しさが消え去らないと思う愚かものが多ございますのに。お妃様に限り、その美しさが枯れることなどございません」と称えたあと、
「お妃様は、なにのご心配もなく、ただただお美しいご自分のことだけ考え、お世継ぎをおつくりになればいいのです」
と嘘をつく。
いや、嘘ではなく壁の鏡は自分の任務に忠実であっただけなのだ。
言葉には表もあれば裏もある。それを見極めながら変化していくことも大事。
blogを読んでいると、2019年の15年記念は、やりたいプログラムがおおかったのでたのしそうだが、
その1、2年前は、やや無理も感じる。
無理は心も身体も蝕む。渦中にいては気づかぬことも、一歩ひくとわかることも多い。
改めてそんなことを思う朝。

2023年06月13日
壁の鏡とおひめさま 本番まで10日
【壁の鏡とおひめさま 6/13 稽古】

いよいよ来週6/24本番となります、るいまま組 音楽と言葉「#壁の鏡とおひめさま」at 洲崎寺のリハーサル。
今週は、音響、照明の谷やんも来てくれてのリハーサル。初めて観る 谷やんが何度も笑ってましたので、仕上がりは上々(笑)
#オーロラ姫 のコメディアンヌぴよ 日下 ゆう子 の爆発的なおもしろさは当然ながら、役柄とは裏腹の美くしいソプラノにも驚いていただきます。


#王様 のきんじ 金澤 賢治 、#お妃様 の奈美ちゃん 宮崎奈美 の、ほかの追随を許さないコンビネーションと馬鹿夫婦ぷりも見どころ。こちらも役柄とは裏腹のかっこいいサックスをお聴かせします。


いまだに、本番 何をやりだすかわからない爆弾を抱えている #白雪姫 の康秀くん 細川 康秀 は、白いタイツも届きパンツが見える心配もなくなりました(笑)。今回は、花はいけませんが花となります。

#壁の鏡 として、最初から最後まで舞台に出ずっぱりで、この4人のむちゃくちゃぶりを片付けていく くりす #石川由美。今回もくりすのピアノが要所を支えます。


王様、お妃様につづき、オーロラ姫の衣装もひわふわ新しくなり、白雪姫もタイツを履いたところで、#城ガール にもらった梅ジャムを持って、余裕の記念写真。

あとは本番を待つばかり。
まだまだ ご予約受付中。お待ちしております。
6月24日(土)
14:00 or 17:30
2500円
#むれ洲崎寺
ことでん志度線 八栗駅 徒歩7分
詳細
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1309356.html
お申込
るいまま Ruimama Yoshida
09037836239
ショートメール
facebookメッセンジャー。
Instagram、Twitterダイレクトメール。
2023年06月12日
悲しきおじさん(笑)
【悲しきおじさん(笑)】
6/12 goodmorning
ソロキャン女子をナンパしようとする 50〜60代のおじさん。アホやなぁ。
同世代だからわかるけど、非日常にいくと新しい出会いを求めるおじさん世代。スキーにいって、海にいって、素敵な出会いがあると刷り込まれているからな。ないけど(笑)
方や、日常を断ち切りひとりの時間を求めて森へいくソロキャン世代。誰も自分の時間に踏み込むなと言ってるのに、おじさんが友好を求めようとしても、そりゃ迷惑なばかり。
女の子と話たくなるくらい寂しいなら、森へいかず、街でちゃんとお金払っておねえちゃんに慰めてもらうか、キャンプ仲間を募ってキャンプするかだな。
音楽と言葉「#壁の鏡とおひめさま」で白雪姫に語らせる台詞。
「森にやってくる王子なんて、大抵がお城では役にたたず、仕方なく森で時間を潰しているような穀潰しばっかり。その一瞬は甘い言葉もかけてくれるけど、夢から覚めれば箸にも棒にもかからない男よ。そんなものを待っていても、しあわせは来ないわ!」
おじさんたちが若者だった時代に若い娘だった私の捨て台詞かもね(笑)

2023年06月11日
やっぱりダッパーだな
【やっぱりダッパーだな】
今宵は、#ダッパーサクセーバーズ のコンサート。この粒は宝石みたいなものだ。もはや、他の何をいれても、よほどのものでない限り違和感がある。
このひとたちの練習好きは、知り合ったときから、いやいや、きっと初めて楽器をもった中学生の頃からほとんどブレーキを踏むことなく続いている。
音楽を趣味としていますというおとなは多いが、ここまでやってるアマはそうそういないんじゃないかな。
何年か前までは、コンサートのたびに、よくやりました!と母のような思いに、こみ上げるものがあったのだが、そんな域はとうに超え、絶対沈没しない船にのって、ただ空をみているようにただよっていればいい。
ダッパーを聴いたあとは、下手な音は入れたくない。これだけを持って帰りたい。なので、なにもかもお断りして、帰りを急ぐ。
今日、楽しみにしていたのは、#しらゆきの夜会。きんじさんに、これって白雪姫がテーマ?と聞いても、なんだかはっきりしない返事だった理由がわかった(笑)
いま、私たちが稽古している 音楽と言葉「#壁の鏡とおひめさま 」は、元々は、2020年の石あかりで、るいまま組とダッパーサクセーバーズのコラボ公演をしようと書いたものだ。
コロナで公演ができなくなり、寝かしに寝かし、ようやく今年公演するのだが、3年半の間に状況は大きく変わり、お話もなんども書き換えられたので、
壁の鏡に出てくる白雪姫は、ジェンダーを超えた荒々しい姫となり、靄のかかる美しき森をさ迷う心優しき白雪姫がでてくる「しらゆきの夜会」の姫とは真逆になってしまった。
いつか、こんな優しい白雪姫のお話が書けたときには、また ダッパーにお出ましいただこう。そのときは、よろしくね。
なにはともあれ、今年もコンサートが開けたことにブラボー。お疲れさま!
とても良いコンサートでした。




