2025年03月18日
漫遊帖 月に一度の喫茶室
【月に一度の喫茶室】
喫茶室の看板が出る前に #中條文化振興財団 に到着!
よく手が離れているので(笑)、まず、ラックに #まちかど漫遊帖2025春夏 をセットして、ちゃっかり受付のせおさんの横に座り、お客さまに漫遊帖をお渡しはじめる。


今日は、人気の #美澤先生 のお席だからか、お昼が #粋香 のお弁当だからか、とにかくお客さまが多く受付は大忙し。

せおさんが、一緒に受付をしていた、赤ちゃんの頃から知っている茶人の息子さんが、おとなになって敬語で話してくれるのがこそばゆいと笑いながら話してくれた。
よその子は、知らぬ間に、みんな大きくなるんだよね。
今月から、喫茶室の席料が
会員1000円、一般1500円になり、お昼もケータリングではなくお弁当予約に変更。
20年ぶりに、茶席料値上げをしたけど、みんなの反応はどう?と茶人に聞かれましたが、まるで問題ない感じ。
趣向をこらした美藻庵と立礼の2席で濃茶薄茶をいただけるし、席を待つ間は待ち合いで紅茶や中国茶をいただけるし、今までがお安すぎだったのかもかも。
舞妓さんのだらりの帯にも使うという綴れ織りのバッグを扱う、東京育ちの佐藤さんが、江戸弁で昭和の商家のお嬢さんの話をしてくれたんだが、なかなか強烈。私たちの母の世代が、最後のほんとのお嬢さん世代かも。


ひさびさに、リアル田岡さんに会ったので、記念のお写真。暮らしの様子は、お互いSNSでみてるから時間差はないけどね(笑)。最初に田岡さんに会ったのはいつだっけと話していたら、観音寺のコンテストの審査員に行ったときらしい。
ふたりとも、すごく若かった頃だ(笑)


お昼時の待ち合いは満員!

もうすぐ利休忌

広瀬さんのいけたお花

茶人宅からやってきま水仙。色が濃い!
2025年01月02日
残月亭数寄者茶会「令和6年の除夜釜をご一緒に」12/31 記録
2024年12月31 大晦日。
まちかど漫遊帖2024秋冬の最終コース 残月亭数寄者茶会「令和6年の除夜釜をご一緒に」が開催されました。
【1席目】
お菓子やお蕎麦の試食をしながらのんびり準備をしていたら、暮のいろいろを終わらせたお客様がお集まりになり、あらあらと炭をみたりして始まった1席目。
大晦日の夕方は三十日とはちと違う。年内にしないといけないと思っていたいろいろも、最早ここまでと諦めもつき(笑)、心も解放され、お客様笑い声のたえない1席目となりました。
住田さんのお菓子、チョコレートフォンダンは、寒い寒いクリスマスイブに、やっぱりあたたかいお菓子がいいなぁと思って構想をかためたそう。
クリスマスとお正月がいっぺんにきたような豪華なお菓子となりました。
お茶碗は、夜の梅、宝珠、富士に雪、宝尽くしと おめでたいものが続きます。











【2席目】
茶会は、集まってくださるお客様によって変化するっていうのを実感。2席目は、茶人に茶を習っている方がお集まりになったせいか、きちんと茶会風。
茶人の点前や、茶をいただくときの作法も丁寧に。
先生の前って緊張する?って聞くと、やっぱり習ったことをちゃんとしなきゃって思いますとのこと。
茶人の稽古は、立礼の気の張らぬ稽古ながら、日常とはちと違う時間が味わえる茶の時間を作ってくれるので、みなさん茶人が大好き。
この日の水差しは、理平焼の当代(14代)の鶴、香合は巳年にちなんだ息子さんの鱗。
お茶碗も、一碗目は玉藻焼初代の夜の梅、二碗目は巳年にちなんだ二代の宝珠と、親子づくし。




理平焼 次代 香合 鱗

理平焼 当代 水差し 鶴
【3席目】
19:00からの3席目は、漫遊帖にもたくさんご参加いただいてる篠宮さんと、盆点前ガールズの晴美さん。
篠宮さんは年末年始もお休みはなく、この茶の時間がほっと一息つけるときとのこと。ゆっくりしてね。
東京から高松に移住してきてくれた晴美さんがどうして高松を選んだかの話になり、
東京に生まれ育ち地方暮らしをしたことがなかったので、いつか暮らしてみたいと
県庁所在地であること、海があること、災害のない県あることと探していると、香川と愛媛だけしか残りませんでしたと話してくれ、
私たちはいかに恵まれた場所に暮らしているかを再確認。
人数が少なく、世代も似ていたので、住田さんもお菓子の説明が終わったあとも参加して、みんなでいろいろ深いお話。
夜咄ならではの茶会となりました。





【4席目】
最後のお席。住田さんは屋島に参りましたので、奈美ちゃんは、茶人から伝授された蕎麦もつくり、パティシエから伝授されたフォンダンショコラもつくります。
お席は、親子でご参加くださった二組。
茶人のお茶仲間のお母様とお嬢様。そして、お節料理作りを終え、残月亭まで運んでくれた料亭公楽の女将とお嬢様。
お嬢様たちは、ふたりとも東京からお里帰り。いよいよお正月だね。



【良いお年を】
#残月亭大晦日の除夜釜 無事終わりました。
これにて、#まちかど漫遊帖2024秋冬 のすべてのコースが終了いたしました。今年もたくさんのご参加ありがとうございました。
間もなく2024年が終わります。
みなさま良いお年をお迎えください。



………………………
【パティシエ】
残月亭数寄者茶会のお菓子は、グルテンフリーのフランス菓子 #パティスリースミダ の 旅するパティシエ #住田俊二。
世には様々なグルテンフリーがございますが、これほど確かで美味しく安全なグルテンフリーはございません。
住田さん自身が小麦グルテンの強いアレルギーを持ちますからね。
で、住田さん、残月亭に到着早々、今宵はパティスリースミダのショップカーが屋島山頂に行かねばならぬとのこと。初日の出を見に来るお客様のマルシェを作るらしいよ。
がしかし、この日は風が強く寒い!パティシエも大変だな。頑張れ!

【除夜釜の蕎麦】
大晦日の茶会は夕方からの夜咄。お昼に集まり、まずはこの日の粗飯「#蕎麦」の試食から。
茶人が台所係りの奈美ちゃんに、出汁のこと、蕎麦のこと、山芋のことを伝えております。


蕎麦はこの時期つくられる香川町の農家さんのもの。茶人御用達。
山芋は、いろんな芋を試して、粘り水分とも絶妙な力をもった新潟産の山芋にしたそう。
ずるずるっと出汁と山芋を最後までいただいて欲しく、上品な味に仕上がっておりました。
やはり、茶人は食通であることが必須ですな。


完成形
蕎麦は時間が勝負。蕎麦の量は30グラムと決め計量中。

#ゲーテの言葉「(国王であれ農民であれ)自分の家庭に平和を見出す者が最も幸せである」が書かれた皿に盛ってみる(笑)

計量終了。奈美ちゃんとるいままが休憩している頃、茶人と水屋の洋子ちゃんは茶室の準備中。


【まかない】
昼から夜中までの1日仕事になるので、仕事途中に口に放り込める小さいおにぎりをいっぱいつくっとく。

今日は、高菜、しば漬け、海苔の佃煮のおにぎり。
今日も、私たちのまかない係のるいまま組一升釜活躍(笑)

まかないたっぷり作りました。本日は8合(笑)

2024年11月29日
まちかど漫遊帖2024冬コース が始まります。
間もなく12月。#まちかど漫遊帖2024冬コース が始まります。
寒いようですが、気温が高くなっている高松のまち歩きは、12月がベストシーズン。是非!
今年は大晦日までコースが動いております。大掃除が終わったら、終わらなくでも茶を一服どうぞ。
■12月4日(水)12月18日(水) 13:30
新説!珍説! 屋島合戦を歩く
(四国村落遺跡研究会)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353466.html
■12月7日(土)12月14日(土)
new戦国の城趾を歩く⑨箆原は本当に野原だったのか?
(水野・かもね)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353575.html
■12月7日(土)10:30
うどんの国のたぬきの物語vol.3
(高橋・若林)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353579.html
■12月8日(日)15:00
香西ちょっと歩きと和菓子作り「12月はスノーマン」
(鈴木)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353577.html
■12月21日(土)14:00 17:30
newるいまま組 音楽と言葉と華「建礼門院徳子2024」
(るいまま組)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353581.html
■12月31日
new残月亭数寄者茶会「令和六年の除夜釜をご一緒に」
(中條・住田・るいまま)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353582.html

2024年11月01日
12/31 残月亭数寄者茶会「令和六年の除夜釜をご一緒に」
今日から11月。
いよいよ、まちかど漫遊帖2024秋 最後のプログラムのご案内をはじめます。
12月31日 #大晦日の除夜釜 を楽しみ、#年越し蕎麦 などご一緒に!
■12月31日
残月亭数寄者茶会「令和六年の除夜釜をご一緒に」
(中條・住田・るいまま)
https://manyuchotour1.ashita-sanuki.jp/e1353582.html
茶人から
「今年最後のお茶会は、来年最初のお茶会です。新たな年を寿ぐお茶の時間をご一緒にどうぞ。」

………………
茶の世界では「除夜釜」という一年の締めくくりとなる茶事があります。残月亭でも大晦日の日暮れから夜にかけ、令和6年最後の一服を楽しみ、年越し蕎麦を食べて憂いを取りさり、来る歳の幸運を願う、普段着でも参加できる茶会をいたします。どうぞご一緒に。
亭主 中條晴之
菓子 住田俊二(パティスリースミダ)
※お菓子はグルテンフリーです。
■開催日時
12月31日(火)
1席 16:00
2席 17:30
3席 19:00
4席 20:30
■集合場所
番町 中條家茶室「残月亭」
高松市番町2丁目1-15
中條文化振興財団 西隣
■参加料
4000円(小さなお食事、特別な菓子付)
お料理は蕎麦を予定しております。
■所要時間
約1時間
■定員
6名程度
■注意事項
自由なスタイルでお越しください。
駐車場は近隣コインパーキングをご利用ください。
■申し込み・問い合わせ
るいまま
090-3783-6239(ショートメールのみ)
2023年12月24日
冬の残月亭数寄者茶会「バッハと濃い茶と炭点前」
まちかど漫遊帖2023秋冬 レギュラーコースの最終回は
#冬の残月亭数寄者茶会 「クリスマス バッハと濃茶と炭点前」
【炭点前】#冬の残月亭
西垣正信のバッハが流れるなか1席目がはじまりました。
この席のみ炭点前あり。炭はただ並べているのではなく、美しく意味ある並べ方によって炉の中で火が広がっていきます。




【黒い森のバッハと白磁の濃茶】
#パテスリースミダ 住田 俊二 が作る、この日のためのグルテンフリーの主菓子は「#黒い森のバッハ」。
残月亭亭主 中條 晴之 の「白い菓子、バッハのイメージで」という暗号のようなことばを具現化。


白磁の器に注がれた濃茶たち。残されたそれぞれの飲み口のカタチが芸術的。その昔、コロナなどがまだない頃、重森三玲はこの美しさに気づいていた。




茶は、#原ヲビヤ園 「#福寿」
【オニオンスープ】
冬の残月亭数寄者茶会。亭主 中條 晴之 自ら作る #オニオンスープ が粗飯。
4時間かけてじっくり炒められた玉ねぎの風味がふわっと香り、甘く優しいスープは、あくまでも熱く、
身体の芯にまで旨味が届く、
浮かぶのはバケットではなく、トーストされたグルテンフリーの和を感じるモチッとしたパンとモッツァレラチーズ。
カップいっぱいのご馳走。

この日は、ギター西垣正信、パティシエ住田俊二、ほかにもたくさんの天才に助けられて茶会を迎えたという亭主もまた、客をもてなす努力をいとわない天才。





【Happybirthday】
残月亭数寄者茶会のメンバーは、山羊座と魚座。お誕生日の近いみんなでお祝い。
みなさまお疲れ様でした!



2023年11月03日
パティスリースミダ@マカロンラール
【マカロンラール】
城ガールに亥の子餅を食べさせずして亥の子餅を作らせたのはいかんな!と思い #三友堂 で明日の茶の稽古のお菓子を買いながら「#亥の子餅」を1個いれてもらう。
帰りに、丸亀町グリーンで仕事してる風の #パティスリースミダ の住田社長を捕まえ話をする。

今日のマカロン「#マカロンラール」は、希少糖(アルロース)を1個あたり2.7g含んだ新しいマカロン。アルロースを5.3g以上摂取することで血糖値上昇の抑制や脂肪燃焼効果が期待されるそう。
フレーバーも全て自然の物ゆえ、いろいろ安心。
三木高校時代にスミダとコラボし、スミダのお菓子のことをよく知っているかわいいスタッフが増え、住田社長も楽しげ。


明日明後日はこちら

城ガールに亥の子餅を食べさせずして亥の子餅を作らせたのはいかんな!と思い #三友堂 で明日の茶の稽古のお菓子を買いながら「#亥の子餅」を1個いれてもらう。
帰りに、丸亀町グリーンで仕事してる風の #パティスリースミダ の住田社長を捕まえ話をする。

今日のマカロン「#マカロンラール」は、希少糖(アルロース)を1個あたり2.7g含んだ新しいマカロン。アルロースを5.3g以上摂取することで血糖値上昇の抑制や脂肪燃焼効果が期待されるそう。
フレーバーも全て自然の物ゆえ、いろいろ安心。
三木高校時代にスミダとコラボし、スミダのお菓子のことをよく知っているかわいいスタッフが増え、住田社長も楽しげ。


明日明後日はこちら

2023年07月13日
技術を守るために
【技術を守るために】
7/13 腹ペコ晩ごはん
茶人と残月亭で、#冬の漫遊帖数寄者茶会 の打ち合わせ。日程と大まかな内容を決めたあと、先日の茶人の多治見、信楽の旅の話を聞く。
陶芸の町は、やはり陶芸家が制作しやすい仕組みも整った町で、そこには若い陶芸家が集まる。
同世代の作家が集まる中での制作は、自分より相手が優れているようにみえたりして焦ったり悩んだりすることもあるだろうけど、
それも含めて刺激を受けながら切磋琢磨して技術もセンスもひとも磨かれていくにちがいない。
ある程度の修行を終えたひとたちならともかく、若いとき、いきなり仙人のようにひとりこもって制作するのは、よほどの精神力が必要だろうし、
私はひとはひとによって傷つけられもするが、ひとによって救われることも多いと思っているので、こうした芸術村の存在がもっと増えてほしい。
本日の名言。#出来ない理由を考えるより出来るための策を考える。
晩ごはん食べたら夜さんぽして、冬の漫遊帖数寄者茶会のカルテづくり。
この冬の数寄者茶会は12月23日(土)、今までにない楽しさでございますわよ。
スケジュールあけといてね。

2023年05月22日
残月亭数寄者茶会 リンドバーグ翼の日茶会 5/21記録
【残月亭数寄者茶会 リンドバーグ翼の日茶会 5/21記録】
96年前、#リンドバーグ がニューヨークから飛び立ちパリに向かって大西洋横断をした5月21日に開催された春の漫遊帖 #残月亭数寄者茶会「#リンドバーグ翼の日茶会」。

茶人はなかなか纏まらなかったけど大丈夫かなと心配してましたが、開いてみると、どのお席もお客さま自身が楽しみを見つけてくださり、楽しい茶会となりました。
テーマとなった見果てぬ夢は、以下の形で表現。
茶碗はすべて、空を思わせるブルー。
多田さんの持つ水色の茶碗はニューヨーク在住の作家作、洋子ちゃんの持つ小ぶりの手描き模様の椀はパリの作家作。正にリンドバーグの航路。

#パティスリースミダ の主菓子は、フランス菓子。茶人からのテーマを受け空に向かう翼が生えています。

干菓子となるスカイブルーのマカロンは渡り鳥の描かれた菓子器にもられました。パティスリースミダのマカロンはフランスの老舗菓子店ダロワイヨと同じくたっぷりのサイズ。


手取釜の蓋には鳳凰がとまっております。

この日のお料理は、宇多津 #料亭公楽の押し寿司。リンドバーグがパリに到着したときのパーティはサンドイッチで祝されたそうですと話したのをヒントにしてくださいました。

茶会のお食事らしく甘すぎず、でもたくさんの材がかくされた贅沢な一品。
ずんだ豆腐に出汁のきいたつゆがかかった椀物も美味しい。
濃茶は、星野園 #緑の昔(武者小路千家 千宗屋若宗匠御好)
薄茶は、原ヲビヤ園 #青雲。
今回は私が別件でバタバタしており茶人に茶の選定をお任せしましたから、みなさまいつも以上に美味しいお茶(笑)
コロナもあけ、濃茶は3人ずつの回しのみ。石州流を模して飲み口を回し3枚のプロペラのような模様ができました。

但し、リンドバーグが乗ったスピリット・オブ・セントルイス号のプロペラは2枚(笑)
床には、成功を喜ぶ吉兆の雲「祥雲」がかかりました。

1席目は、仲のいいお友だちや母娘で参加くださって和やかに賑やかに。

このお写真に小学生がいると気づくひとは少ないかもしれませんが、誰よりもスラリとしてクールな小学生、初めての濃茶も美味しかったそう。
2席目は、先日の佐々木良くんの公演のときにご案内して来てくださることになった、さえちゃんまりちゃんの番町ガールズが場をもりあげてくださり、笑いが耐えない席に。

私と奈美ちゃんもご同席させていただきました。

3席目は、夕方17:30から。席もしっとりした雰囲気。

公楽の女将も涼やかなお着物で着てくれ、初夏の風情。

この日使った薄茶の茶入と木に藍をかけたお茶椀を作家 #北村真梨子 さんもきてくださり、最後の席はゆっくりと時間がながれました。

半年に一度の、まちかど漫遊帖 残月亭数寄者茶会は、茶人 中條 晴之 、菓子 住田 俊二 が作り出す、古典を尊びながらも自由で豊かな発想の、決まり事に縛られない茶会。
記録を書くたび、そんな茶会なら行きたかったとよく言われます。次こそ是非に。
では、また秋に。

2023年01月19日
恋しらぬ 女の粽 不形なり
【恋しらぬ 女の粽 不形なり】
1/19 goodmorning
昨夜、茶人とパティシエが、雑談会議で投げ捨てた言葉を元に、5月21日の #残月亭数寄者茶会 のテーマを考える。
伝統的なものならともかく、半年先の数寄者茶会のことなんぞ、まだ真剣に考えられない二人であることはわかっている。
でも、当たり前のことなどやりたくないこともわかっている。
私も、今更「薫風自南来」の意味などわざわざ聞かなくていい。そのほうが企画を書くのは楽かもしれないけどさ(笑)
茶人は「やはり端午であろう。あとはよろしく」と言い捨て帰った。パティシエは「翼よあれがパリの灯だ」が良いと言う。
ま、どのみち企画書を書いたもの勝ち。ふたりの言葉は頭の隅に置きつつ、5月の俳句を読んでいた。
#上島鬼貫
「 恋しらぬ 女の粽 不形なり 」
良い句だね〜
解説には、「恋を知らないくらい幼い女の子が作った粽は形が悪い」とあるが、
恋知らぬ女は、幼子ではなく、いくつになっても心開けない頑なな女だろとつっこむ。
不形は、確かに形が悪いことだが、形を揃えようときちきちと結ぶより、手慣れたふっくらおにぎりのほうが美味しいように、
不器用な心を映すような粽より、おおらかな愛が包み込まれた粽のほうが美味しいはず。
「まことの外に俳諧なし」と解く鬼貫は、真実を伝えようとしたひとだから、解説のほうがきっと正しいのだが、
こちらは、世間を斜めにみて、爪先ばかりの話を膨らませて喜ぶ小説家なので、まったく申し訳ないことだ。
てなわけで、ふたりの数寄者の言葉を繋げる作業にかかる。

2023年01月09日
夜さんぽ あたためられてきた。
【あたためますよ】
家族が少ないので、連絡するといってもすぐだが、東京の娘と、夫と、茨城の叔母に連絡をし、「深刻になりたくない、笑っていたいのだ」と伝える。
夫は心配して、すぐに病院にきてくれたらしいが、私は前の病院の片付けですでに帰っていた。
事務所で仕事をしてたが、ひとりでいないほうがいいと思い、#田町焙煎所 で珈琲豆を買い、#原ヲビヤ園 で青竹茶筌を買い、原さんとダラダラおしゃべり。
何だかんだと喋っていれば気も晴れる。
そうだそうだ。スケジュール手帳買っとかななと宮脇書店にいき、さんぽの途中、いま、ここ(笑)
酒甫手で、山形 鯉川の 「#あたためますよ」。

【酒甫手】
来て良かった。こんなときは、ひとと話をするのが1番。東京からのお客様が酒甫手を気にいってたのが、すごく嬉しい!
山形 鯉川

大根餅

鶏鍋

黒豆アイスもいただきましたぞ。

大根餅は、大根、上新粉、干し海老、ベーコンをいれて形作り、いったん蒸して、食べるとき 胡麻油で焼くとよいらしいよ、奈美ちゃん。
【残月亭】
酒甫手を出て、明日の #残月亭の初釜 の準備をしている茶人を励ましにいき、正月にしか出番のない軸やお茶碗を見ながら、
この子たちのためにも、季節の茶会はせんといかんですよねと話す。
私は縁起のいいお菓子を食べてただけですが、素敵な設えになりましたよ。みなさま、お楽しみに。

食べたものlog
