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2008年04月15日

巫女という職業

巫女という職業

このドレス。丸亀町のブライダルのお店に、夕べ、飾られていたドレスっす、クリス。

ここは、頻繁に、むっちゃ素敵なのが、次々と飾られるので、嬉しいですね~。

********************

■天照は強い英雄と言うよりも、人に愛されて助けられ、善なる「母」としてのイメージが強い。けど、それが本来「天照」が望んでいた形かというと、それはアヤシイ(w


以前にも話したけれど、元々 日本の神さまは、ゆるやか~な括りの、上下関係のないざっくりした世界にくらしていた。

弥生時代には、土地の守り神である大国主命が主神として出雲の国から、いろいろなことを発信していた。

ところが、「大和朝廷」がが全国制覇にむけて動き出したとき、このままでは地方豪族も王家も同じ神を祀ることになるので、それより格上のブランド神をつくることになり

一番偉いんは「天照大神」だ!

と言いだして、それまでは、「常世国」とい場所でくらしていた神さまを、「高天原」系と、「常世」系にわけてしまう。


高天原系の「天つ神」の長が「天照」で、「天つ神」は「国つ神」より格上とされた。

太陽神たる天照がいなければ、いろいろ不都合もあるし、天照の孫(ニニギノミコト)が王家のはじまりと言われているのだから、ほかとはちょっと違う「神さま」でないといけなかったのは分かるけれど、

結局のところ、そうした権力意識で、神さまの世界もいろいろ都合良く書き換えられている。



■そうして天照をブランド化したため、最初は、彼女を祀る「伊勢神宮」は、庶民では参詣できなかった。


けれど、平安時代になって朝廷の財政悪化により、広大な伊勢神宮をいじできなくなり、御師を各地の貴族のところに送って布教させ、資金集めをはじめた

それでも足りず、鎌倉時代には庶民も布教の対象にした。

今の税金対策と、とっても似てる(w



■で、表題の「巫女という職業」

巫女というのは、私たちの感覚では、「神聖で堅い処女」の職業だが、「処女性」の考え方が違うのと同様、「巫女」のイメージも違う。

そのころの「巫女」というのは、かなり先進的な大人の女性だった

天石屋戸に隠れた「天照」を呼び出した功績の「アマノウズメ」も、巫女だ。



「アメノウズメ」が石屋戸の前で踊ったダンスは、かなりエロティック。

「乳房をかきだし、衣装を押し下げて女性の陰部を露出させ、拍手を取って踊る」

それを見ていた神々たちの「笑い声」が、天照を誘い出すことになる。



日本神話には、女性の陰部により「魔神や悪霊を追い払える」という観念があった。

女性の陰部は、邪神を払い、神を和ませ、元気づける力があるともされていた。そこに「笑」が加わると、さらに効果的。

それは、琉球の神話にも、アイヌの神話にも、ヨーロッパの神話にも残っているというので、全世界共通の「説」なのかもしれない。



けどま、いくら神聖なこと、神のよろこぶことであっても、そんなことを、だれでもかれでも出来るものではなく、それを「巫女」が担っていた。



和泉式部が夫の浮気癖をなくし、夫の愛を取り戻すため神社に祈願した際、巫女が、

鼓をうち、前をかきあげて「このようにしてください」というと、

和泉式部は「神に見られるのもはずかしい!!」と歌を詠んだそうで、



巫女とは、神の国と人を繋ぐ、重要な役割を果たす職業の「選ばれし女性」だった



**********************

巫女だけで、えらい長くなったので

「天照」巫女説は、次回(笑)


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Posted by るいまま at 18:33│Comments(8)女神
この記事へのコメント
ご無沙汰してます。
ウ〜〜〜〜ん このテの話にはやはりぐぐうと引き込まれます。ヒメしところにエロティカあり。
卑弥呼イコールアマテラスという説もあるらしいですが、両性具有という説も・・・w
あ、でも両性具有ならエロティカいらないかな。
なに言ってるんだワタシ。
Posted by ERIKO at 2008年04月15日 19:55
あ~←あのお店か↑ 今日通ったのに。。ぼーっとしてて気がつかなかった
(ーー:

『第2の事務所』前を何度か往来したときは、怪しく覗きこんだんですが。w

【巫女】にはなれない庶民のクリスより
Posted by クリスティーヌ♪ at 2008年04月15日 21:26
えりこ

月読を調べるはずが 深みにはまり中〜(笑)
Posted by るいまま at 2008年04月15日 21:42
クリス

巫女には、なかなかなれませんねぇ。

和泉式部と同じこと、いうてしまうやろな~
Posted by るいままるいまま at 2008年04月15日 21:59
すごいお話が聞けて(読めてか?)うれしいです。

続きを~
Posted by ももいろどんぐりももいろどんぐり at 2008年04月15日 22:13
東谷には『拝みや』さんがいたようです。

地元に『巫女別当』という屋号があり、そこの家はその昔平家方の巫女さんと落人の別当が住んでいたとか。

その流れを受けたひとが戦後までいたそうです。

知れば知るほど不思議なところです・・・。
Posted by 秀一郎 at 2008年04月15日 23:07
ももいろどんぐり

ぼちぼちですけど~(笑)
Posted by るいままるいまま at 2008年04月16日 00:38
秀一郎

東谷ってところは、すごいよねぇ。

いくらでも宝が眠ってる感じだな。
Posted by るいままるいまま at 2008年04月16日 00:39
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巫女という職業
    コメント(8)