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2008年04月15日

処女神・天照



さて、沙世@るいまま でございます。

本日のテーマは、天照は、神か人かシャーマンか?

天照を語る前に、ギリシャ神話の「アテナ」のことを語らなくてはいけなくて、なぜかと言えば、その前に「処女性」について語らないといけないからです。

単に「処女」といわれるけれど、「処女」ってなによ?

ここでいう「処女」というのは=誰にも属せず、どの男性からも独立している

ってことなので、天照は「処女神」。


■でも、そのくくりがギリシャ神話の処女神「アテナ」とは、ちょっと違うかも。

アテナは、きわめて禁欲的な生活を送り、英雄たちの援助はするが性的な関係は一切もたない。女性的な性質ももたず、武器の発明や、冶金、医術など、きわめて男性的な技術の神だった。

なんたって、父ゼウスから生まれたとき(アテナも、天照も父親から生まれている)、すでに甲冑をつけ武装していたと言われている。

彼女が男の神にあたえるのは、女性としてのものではなく、戦略や策略。

だから、知性の神とも言える。

出産についても、足にヘーパイストスの精液をひっかけられたとき、それをぬぐった羊の皮から子どもができたとあるが、彼女は、その誕生をちっとも喜ばない。
別の文献では、精液をひっかけられたとき、アテナ自身の姿がとけてなくなったともある。

よっぽど、いやだったのね・・・




■こなた、天照は、豊穣の神・機織りの神

豊穣の神は、母性の象徴で、「機織り」は神衣をつくる神聖な仕事、その神といえば特別な意味をもつ。

天照は、決して自ら英雄とはならず、周りが「天照ちゃんのために、してあげよう!」と動いた。

あくまでも女性として生き、戦うこと武装することは、まずない。

一度だけ、高天原に上ってこようとする乱暴者の弟スサノヲを止めようと武装したこともあるが、そのときも口先でスサノヲを煙に巻き、決して力で争わない。

ところで、天照の「処女性」だが、

豊穣の神・天照は処女神だから誰のものでもないが、反対に誰にでも我が身を与えることもできた。豊穣に仕える男性であれば天照からの愛は受けられた。

「処女」の意味合いが、現代社会とは大きく違うので、混乱しやすいけれど、子どもを生もうが何をしようが、天照は処女です。そのあたりを頭においていただいて


■天の石屋戸のあとの天照

スサノヲという天照の二番目の弟は、乱暴狼藉やりまくりの困った神。畦はこわす、灌漑の溝は埋める、神殿に大便はする、果ては、神聖なるはたおり女めがけ、皮をはいだ馬を投げ込む。

そんなこんなで怒った天照は天石屋戸に隠れたといわれているけれど、豊穣の神として、それはどうなんだろう。

太陽がなくなって、闇の世界になると、困るのはスサノヲじゃなく、むしろ住民のみなさま。

天照は、びびりなので、スサノヲの乱暴が恐くなり、あとさきなく逃げ込んだってことかも。

石屋戸は「棺桶」をあらわすことで、「死」を現し、たいていの場合「死」して「再生」したときには、とっても強くなる、改心してすばらしい人となるなど、「変化」が起き、それはヨーロッパの神話でもいわれてまして、

かのユングも「死の航海」とまとめております。

死の航海」とは、太陽が夕方、西の「死の海」にのみこまれ、その子宮たる洞窟中に現れた龍の分身と戦い(様々な試練を乗り越え)、勝利して東の天に勝ち誇る「太陽」となって現れる。

これは、少年が大母(無意識)を克服し、自我(意識)を確立するという意味


なので、天の石屋戸から、でた天照も、一皮むけた英雄となって現れるはずが、相変わらずの依存で

天の石屋戸からでるときも、アマノウズメのダンスにみんなが笑っているのを見たくなって扉をあけたところを、力持ちの神さまに引っ張り出してもらってでてきて、逃げかえらないように退路にフトダマノミコトがしめ縄をはってくれたので、元に戻れ、

自らの動きではないわけです。



そんな天照ちゃんの「巫女」説は、次で



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Posted by るいまま at 09:27│Comments(10)女神
この記事へのコメント
沙世@になったんですね^^

このドレス♪。。。むっちゃタイプなんですけど↑

   これからYA○○○○に向かう処女より
Posted by クリスティーヌ♪ at 2008年04月15日 09:58
最近、わたしの興味のツボにはまった日記なので、とてもうれしいでございます。

「女神&巫女」
ドツボ!!!

巫女を楽しみにしております。
Posted by みか at 2008年04月15日 12:08
女神・神話いいなぁ~わくわくします
もっと もっと お話聞かせて~~~☆

                         一応、女神のLindaより(^^
Posted by LindaLinda at 2008年04月15日 13:00
沙世でいきましょ!
なんかこっちの方がしっくり来ますわ(。・_・。)ノ

愛と性と豊穣だけが女神の得意分野じゃなかったわけね。

処女の意味もなにもかも、面白すぎだ!
Posted by マロン at 2008年04月15日 14:36
クリス

*MAHAいくんやったら、私も スタバで資料読みしたらよかったわ~
Posted by るいままるいまま at 2008年04月15日 19:00
みか

厳島3姉妹の話も まとめましょか?

海の神を金比羅と競い合って、結構 おもしろかったっすよ(笑)
Posted by るいままるいまま at 2008年04月15日 19:01
Linda

私の主観だらけなので、信用すると痛い目にあいます~

小説家なんて、うそつきやけ~ん(笑)
Posted by るいままるいまま at 2008年04月15日 19:02
マロン

当時の「処女性」は、ほんまに ええ感じですわ。(笑)
Posted by るいままるいまま at 2008年04月15日 19:04
沙世さんかあ~

なんかかなりCoolですな(w

しっかし日本の神様の話って個性的でおもろいっすね。
Posted by まつ宵 at 2008年04月15日 23:20
まつ宵

やっぱり、演歌っぽくない?<さよ

日本のかみさま 古代から弥生時代あたりまでが ええ感じっす。
Posted by るいままるいまま at 2008年04月16日 00:37
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処女神・天照
    コメント(10)