2024年10月24日
言葉ひとつで景色がかわる
【意味が違うな】
11/2 圓通寺回遊茶会「#小町爛々」のとき、平安絵巻の帯に縫い素心庵に飾ろうとおもっていた歌と、伊勢物語19段 の女の歌と男の返歌は別物だな。
■天雲のよそにも人のなりゆくかさすがに目には見ゆるものから
「雲は流れる。あなたも行ってしまうのでしょうか? 私の目には、いまもはっきりあなたが見えているのに」
の「女の歌」は同じだけど
伊勢物語での男の返歌は
■天雲のよそにのみして経ることはわがいる山の風はやみなり
「天雲のようにあなたは去るというけど、あなたのいる山は嵐。突風が吹き、私を寄せ付けない」
と言うことになり、実は女にはすでに情夫がいて、その男のせいで私を寄せ付けないのだになる。
女は、昔、情を交わした業平と同じ職場の身分の高い女で、妻ではないという説になっている。
私が手にいれた短冊は、

私はあなたの姿を目で追うのに、あなたは私を見もしないと言われ、
■行かへりそらにのみしてふることはわがいる山の風はやみなり
「どこかに行ったり、また戻って来たりして、雲のようにふらふらと過ごしているのは、私が浮かぶ山の風が強いからなのです」
と男が返し、
女の歌が妻である 紀有常の妻だと言われれば、そうだなと納得する。
ひとつ言葉が違うだけで景色がかわるな。
…………
10/24 腹ペコ夕ごはん
調べるほどに何かでる古典であるが、残っているのは全部写本。印刷じゃなく手書きで写すのだから、どこかで写し間違えたっておかしくないはな。
小町爛々では、伊勢物語じゃなく、浮浪雲な業平と、業平をまつ妻 紀有常の娘のお話で説明しよ。
とりあえず、朝から頭つかいまくりで腹ヘリゆえに、早めの夕ごはん(笑)
餃子ともやしの味噌汁、意外に美味し。また、しよう。

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