2024年10月24日
伊勢物語 で小町の時代を知る
【伊勢物語 読了】
11/2「#卒塔婆小町異聞」の公演までに読まねば読まねばと思いながら、途中になっていた 川上弘美訳 #伊勢物語 125段を一気に読み、#小野小町 と同時期に生きた #在原業平 の暮らしから時代を知る。
伊勢物語が書かれたのは900年頃と言われており、かの #源氏物語 の100年前。生まれはよいのに不遇の身にある男という設定は、伊勢物語からとったのかもしれないね。
「#昔男ありき」と始まるお話は、所々かじるようには読んでいたけれど、全てを知っていたわけではないので、一気に読んで、ほほうと思うことがたくさんあった。
63段「#つくも髪」は、小町と深草の少将の真逆(笑)
小町は最後まで少将に身も心も開かず、少将は小町に恋し恨みつつ、通い続けて99夜目に死んでしまうのだが、
業平は、自分を思っている女がいると女の息子から聞かされ、哀れと思って女と寝てやる。伊勢物語では、そんな業平を「いとしい人もそうでない人も区別しない、思いやりのある心を持った男である」と結ぶが、
現代では、「#なんだとぅ!」になるはず(笑)。ましてや、伊勢物語は作者はわからないとされているものの、在原業平本人という説もあり、ますます、「#業平なにさま!」となるかもしれない。
https://ise-monogatari.hix05.com/3/ise-063.tukumo.html
伊勢物語の読み下しを読んだあと、髙樹のぶ子の「業平」を読んだらわかりやすいかなと思ったんだが、原文にそって訳した川上弘美編で、十分楽しゅうございました。
もともと、サラサラっとした物語だしさ。そこから、それぞれが膨らませたほうが楽しいかも。

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