2022年11月06日
次なる策を考えるときだな
【次なる策を考えるときだな】
11/6 goodmorning
ざわざわするなら11/5は旅に行かないほうがいいと進言してくれたアキさんにお礼のメールを出して、始まる朝。
老人90(母)が緊急入院した日から記録をつけている「#老人90日記」を読み返していると、
5月末の退院後しばしリハビリをしたあとは普通に不自由なくしっかり暮らしていた。
10月4日に水道メーターがやたら上がっていて、お風呂の水を止めるのを忘れがちになってるよ、気をつけよなと話したけど、
10月6日には、おしゃれして美術館までいき、そこから三越まで歩いて買い物をし、兵庫町アリオストで食事を完食。
10月11日に、なんか家の中がおかしいと怯えたような電話があり、母屋にいって何も変わってないよというと、あんたがきたら元に戻った。不思議だ不思議だといいだし、
そのあとから、頻繁に「見えないお友だち」が、たくさん訪ねてくるようになった。
お友だちは、いろいろいて、
楽しいことをしているひともいれば、家事を手伝ってくれるひと、食事をしているとき一緒に居てくれるひと、冷蔵庫や洋服ダンスに食べ物や洋服をプレゼントしてくれる親切なひともいる。
その話をするときは声も華やぐ。
方や、真夜中にドアを叩き救いを求める家族は、無礼で厚かましく、家の中を走り回ったり風呂場を占拠したり、母を怯えさせる。
どちらも共通しているのは、母が話しかけても何も喋らないか、聞こえないような声でボソボソいうかだ。
じゃ、えらいこっちゃの状態なのかといえば、日時の認識もできているし、洗濯も、掃除もできている。不潔な感じもしないし、外出のときは必ず着替える。
年をとったら何をするにも時間がかかるからと、年末の大掃除もはじめている。
15歳年下の妹からの人生相談にものっているようで、あの子のためにもしっかり生きておかねばならないのだが口癖だ。
つい1年ほど前までは、まさか母がこんなに弱ると想像もしてなかったので、「私は鬼娘やからな、あんたがボケたら、すぐ施設に行ってもらうよ!」と言ったら、「へえ、そうしてもろてええで!」とふたりで笑っていたが、
生まれてはじめての1ヶ月の入院を体験したあとは、
お父さんが設計してくれたこの家は、台所もお風呂もトイレもクルッとまわれてほんとに便利だ。
病院もスーパーも美容院も歩いていけるここがどんなに素晴らしい所か気づいた、這いながらでも一生ここで気ままに暮らしたい。惚けたひとと同じところにいると気が滅入るから嫌だと言い、
私も、母の意向を最優先にしたいと思っている。
でも、寂しいや不安が募るようなら、「生きているひと」と交わる次なる策も考えないとなぁ。

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