2021年06月28日
見送るのは無理だなぁ
6/28 goodmorning
【見送るのは無理だなぁ】
昨夜は、老人90(母)と3時間にわたる会談。コロナワクチンを接種後も筋肉痛もなく相変わらず自転車も乗る。元気でなにより。
がしかし、ほんとに必要なものなら、自分たち老人より、忙しく働く世代からじゃないのか?と言う。私もそう思うよ。
昼間みた、劇団マグダレーナの「屋上の狂人」のことを話していると、話題は当然のように狂人70(兄)に話になる。
兄は生まれたときからの障害ではなく大学生(20歳)のとき発病したのだが、
考えれば、小さい頃から身体が弱く、おとなしく、自分の部屋で絵を描いたり、おもちゃをつくるばかりで、常に誰かに依存しないと生きていけない子だったと母が言った。
だが、人生のほとんどが、生産性もなく依存するものであったとしても、彼は常に熱狂的に彼をかわいがり、庇い、面倒みてくれるひとに恵まれていた。
非科学的なものを信じない少女だった私は、兄の病が治るという拝み屋さんにすがったこともあった母を、馬鹿じゃないのと思っていたが、最近は、
「結局、生まれる前から人生は決まっているのかもしれない。私たちにはあがらえない、大きな力の中にいて、あれがあの人の人生なんだと思っている」
と話すと、珍しく「何をしても治らないのにな」と素直に同調してきた。
兄は、あらゆるストレスから解放されたのか、入院以来、身体はとても健康になっている。
90母、70兄、60私。もはやどれが一番にいってもよい年齢となったが、できれば兄を見送ってからいきたいという90歳に、
いくらママに気力があっても、たぶん、それは無理だと思うよとは言えなかった。
さて、朝の珈琲。

てなところに、ピンポーンとインターフォンがなる。
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