2021年04月02日
リハーサル前に 鴎外の「花子」を読む
【花子】
木村園代さんとのリハーサル前、園代さんを待つ、ほんの30分ほどで、森鴎外の「花子」を読む。
久保田は、彼女が、立派な体つきでも別嬪でもなく、世界のロダンに紹介する日本の女としてはいささか残念であると思うが、そんなことはロダンには関係ない。
ロダンは一瞬にして花子の肉体の素晴らしさを見抜き、花子は久保田の忖度などいとわぬ素早さでモデルとなることを決める。
わずか20分ほどで、スケッチは終わる。
待たされていた部屋で久保田は、ボードレールの「おもちやの形而上学」を読むが、あなたは荒いからわからないだろうとロダンに言われる。
そのあとのロダンの言葉。
「人の体も形が形として面白いのではありません。霊の鏡です。形の上に透き徹つて見える内の焔が面白いのです。」
ああ。久米仙人よ、きみもそこにきづいていればな。
マダム花子についてはこちらを。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E5%AD%90_(%E5%A5%B3%E5%84%AA)
では、一間劇場 リハーサル開始。


※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。