2020年01月31日
お察し倶楽部 野獣の会 「松無古今色」
東京から 声楽家の村山岳が帰ってきたので、茶室る庵で、お察し倶楽部 野獣の会。
お察し倶楽部メンバーは、
茶人 中條晴之
教授 中俣保志
華道家 細川康秀
声楽家 村山岳
よくもまぁ、こうも見事に、ひねりの効きすぎたのが集まったもんですが、ジャンルは違えど芯のぶれない変人ばっかりですから、かえって平和なわけです。
常にもめ事をかかえているのは、似たようなことで競り合ってる集団ですからね(笑)。
まずは、多度津 村山、丸亀 中俣 到着。
村山くんが気仙沼から買ってきた濃厚ヨーグルト酒でみなさまの到着を待ちます。

この体でございますが、繊細な声楽家ですから、栓の抜きかたも繊細

声楽家村山 教授中俣


間違いなくヨーグルト味の日本酒
先にやっておりますよ。

そんなところに、茶人中條到着

中條さん推薦の白ワイン「Marquis de Sade」
」をいただく。
当然ながら、話題はサド侯爵のことになり、サド文学は当時のフランスでは理解されず、サドの最後が舌を切るという拷問であったことを知る。
■wikipedia マルキドサド
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%89
華道家細川康秀 到着!

ますます、メンバーも話も濃くなるのに、残り仕事のためPCを打ち続けながら話に加わっていた康秀くんが、議事録をとる書記のようで、
この義義が外にでるとやばいんじゃないと笑いあう。ま、どのみち、私たちがヘンテコなのは周知のことだけどね(笑)
この日のお料理は二蝶のお弁当だったんだけど

このメンバーにはちょいかわいすぎた(笑)
#グリュースゴッド のクグロフ と #珈琲倶楽部 のにがにが 大変相性がようございました。バリスタは教授中俣。




康秀くんの奥さまが準備して持たせてくれたいちご、大変美味しかったです♪ ありがとうございます!
てなこと言っていると、マニアたちが、康秀くんのマッチコレクションで遊びだし、終わる気がしない(笑)
このひとたちは 分類してるふりしてますが、実はこのあとまた段ボールにザーっと入れてしまったので、積み木やブロックで遊んでるのと同じですw



幅広いジャンルのお店で配られたマッチの数を見て、喫煙家たちは「昔は、これだけ煙草を吸うひとがいたんだよ」と言い出す(笑)
ご興味あれば、あなたもマッチ研究会にどうぞ(笑)
【託しました】
お察し会として文化芸術政治などのお話以外に、この日の大事なご用がもうひとつありました。
2011年の東日本大震災以降、さまざまな支援活動でご協力いただいた支援金や、るいまま組がイベントのたびに積み立てていた支援金の、最後のお金を村山くんに託すこと。(詳しくは別記)


村山くんなら、私たちの思いをまっすぐ届けてくれます!
【松無古今色】
さて、この日の茶室る庵にかけた軸は、「松無古今色(まつにここんのいろなし)」。

ご本人たちは無意識であったはずですが、まさにこの軸の通りの流れになりました。
平等一番! 自由自由! 差別はやめよう!とやたら大上段に構えることが、実は不平等で不自由で差別的な世界を生んでるかもしれません。
広くいろんな方向から見てると、世の中は結構おもしろい♪ 自分と違うからといって仲間はずれにするのは馬鹿馬鹿しいことよ。
この言葉には対になる句があり、ふたつ揃うとますます意味深いものになります。
松無古今色
竹有上下節
自由と平等は、野放図な社会という意味ではないことを、考えないとね♪
■松無古今色 竹有上下節
芳賀幸四郎『新版一行物』には、「……人間平等の面だけを主張して男女・老幼の差別を無視するのも、また逆に貧富・上下の差別だけを認めて人間としての平等を認めないのも、ともに物事の一面しかみないもので謬びゅう見けんである。平等でありながらそのままで差別歴然、差別歴然でありながらしかも一味平等、平等即差別・差別即平等と観ずるのが、真理にかなった円満な見解である。(中略)この対句は『松に古今の色無し』で平等一色の面を、『竹に上下の節有り』で差別歴然の面をうたい、全体として平等即差別・差別即平等の真理を表現しているのである」とある。
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