2019年12月23日
数奇者茶会 冬至の夜噺風 記録
【数奇者茶会 冬至の夜噺風 記録】
茶人・中條晴之とパティシエ・住田俊二でお届けする「数奇者茶会」。この秋は、まちかど漫遊帖2019秋編、最終のレギュラーコースとして「冬至の夜咄風茶会」でございました。

夜咄茶会は、
炉の季節、冬至ら立春までの頃の夕暮れ時から行われる茶事のこと。露地は露地行灯をともし、客は手燭で足元を照らしながら進みます。茶室では、座敷行灯が使われ、点前や拝見のときは手燭を用います。
茶事もふくめて、すべてを形式通りに行うには時間も準備も大変なので、漫遊帖では「夜咄風」となづけて、暗闇の静謐な世界を感じていただこうと言うことになり、中條さんの茶室「残月亭」での開催。和ろうそくの炎が揺れる茶室は現の世界を離れ、みなさん茶室にはいるときに「あ」と声をたてられます。
まずは、冬至のなんきんを使った住田さんの主菓子、かるくクリスマスの雰囲気もという中條さんのオーダーに答えるデザイン。この場で作るフランス菓子は、お客様ひとりひとりを思いもてなす茶の湯の心に添っています。
主菓子で濃茶をいただき、薄茶は、いつも数奇者茶会の半東をしてくださる、片原町・原ヲビヤ園の原さんも大好きなダックワース。
フランス菓子と茶の湯のコラボレーショーンが始まって2年。今回もお客様に喜んでいただけ、なにより。
あいにくの雨となりましたのに、お着物で来てくださる方も多く、和ろうそくの明かりに揺れるお茶室に花を添えてくださいました。
漫遊帖でるいままが企画し、中條さん住田さんにご協力いただいて開催するお茶会は、お茶に触れたことのない方も、茶の湯の楽しさを知っていただくお茶会です。まずは、ご参加いただき、少しずつ茶の湯の深さ面白さを知っていただければと思っています。
まちかど漫遊帖での令和元年(2019年)の数奇者茶会は、これにておしまい。毎回、たくさんのおでまし、ありがとうございました。
漫遊帖2020春編はもちろん、茶室残月亭・茶室る庵でも、さまざまな茶会を企画して参りますので、またおいでくださいませ。
では、良いお年を!
茶人・中條晴之
パティシエ・住田俊二
プロデューサー・るいまま
今日の主菓子 冬至のなんきん

今日の焼き菓子 ダックワーズ

今日のお床 「神」

お客様



茶室の準備


お菓子を作る住田さん

亭主の中條さんをサポートする半東の原さん

茶会が始まると水屋もろうそくのあかり

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