< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
アクセスカウンタ
Blog
コメントありがとう!

漫遊帖top  2025春コースリスト  アンケート  ガイド関連web
 

2025年01月19日

自惚れと卑下



【自惚れと卑下】
1/19 goodmorning

テレビをつけると、いきなりお宝鑑定団に「太宰の葉書」。

「過度な自惚れと過度な卑下」と太宰の人生を説明していたが、

太宰がファンの悩める少年に向けてだした返信には、年長の作家として優しい言葉が並ぶ。

人間は多かれ少なかれ「自惚れと卑下」の間で生きている。それを上手に扱えるか、不器用なかだけだ。

そして、それは常に揺れ動いているものだから、そのひとの人生のどのあたりで出会うかで、ひとの評価は変わる。

根っからの質は変わらずとも、年齢や経験や相手でも変化していき、太宰は、少年の悩みにはおとなになれれども、相手が甘えられるひとと思えば、とことん甘えてしまう子どもから抜け出せない。

これ以上してはならぬと思いながら、相手を試すように甘える様は、太宰の幼稚性ではあるが、それも魅力のひとつだと思う時代だったのだろう。

どうしようもないひとには「自分だけはほかのひととは違う、自分ならなんとかできる」と思うひとが寄ってくる。

孤独だなんだと泣きながらも、たったひとりではなかった。

自惚れと卑下


……………

太宰にしても、藤村にしても、雨情にしても、昭和に生まれ令和に生きなくて良かったかもなと思う朝。

命や私生活を削るように良い作品を残したとしても、プライベートの隅々まで清廉でなければ、生かしてはくれない時代になった。

自惚れと卑下





同じカテゴリー(■るいまま)の記事画像
花所望のようなもの
5/25 カーネーションパーティーにご参加のみなさまに。
ひさびさ 映画「あん」を観たくなった。
木曜日の茶室る庵 5/22 記録
アフター鹿の国
映画「鹿の国」みてきました。
同じカテゴリー(■るいまま)の記事
 花所望のようなもの (2025-05-24 16:50)
 5/25 カーネーションパーティーにご参加のみなさまに。 (2025-05-23 19:55)
 ひさびさ 映画「あん」を観たくなった。 (2025-05-23 12:39)
 木曜日の茶室る庵 5/22 記録 (2025-05-23 11:33)
 アフター鹿の国 (2025-05-22 18:56)
 映画「鹿の国」みてきました。 (2025-05-22 15:51)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
自惚れと卑下
    コメント(0)