2024年11月27日
狂人74(兄)の誕生日に思うこと
【世間はそんなに優しくない】
11/27 brother's birthday
気づけば、今日は狂人74(兄)の誕生日だ。
母は私の誕生日はあいまいだが、兄のことはしっかり覚えているので、
19歳で発病し、母と暮らした66歳までは、ささやかながら毎年祝ってもらっただろうし、入院してからは病院の中で祝ってもらっているので、特に可哀想がることもないのだが、
誕生日がくるたびに、あの人の人生てなんだったんだろうと思う。
自分のお小遣い程度のアルバイトにいったことはあるが、それは一夜にして無くなるもので、働くということではなく、
父と母に、金銭的なことから衣食住まで、すべて見てもらい、父は亡くなった今も兄の支援をしているようなものだ。
精神障害があるとはいえ、身体は健康なのだから、料理をするとか、洗濯をするとか、掃除をするとか、基本的な暮らしの訓練はできたはずだが、
小さい時から、身体が弱いを理由にかわいそうがられ、面倒をみてもらうことが当たり前で来たものだから、それもできず、60代で一度入った自由度の高いグループホームもひと月もたなかった。
本人は自分は不当な扱いを受けていると思っているかもしれないが、ひとりになれば、ご飯も食べられずゴミ屋敷の中で朽ち果てるだけだ。
今まで、食べることに困ったけでもなく、欲しいものを我慢したわけでもなく、自分以外の愛しいひとのために必死になったこともなく、同世代のひとたちに比べたら、ずっと楽ちんな毎日じゃないかと思うが、
#さぞつまらん日々 であっただろうとも思う。
成功しようが失敗しようが、自ら動き乗り越えた時にだけある幸福感を、このひとは知らないのだ。
そのくせ、何もしないひとに限って、他人が悪い社会が悪いを並べ立てる。
他人や社会なんぞ、あんたごときに変えられるはずもないじゃないか。まずは、自分のことをしっかりね。

そういえば、一昨日の真夜中、努力なきものに苦しめられる若い友だちと、そんな話を長々した。
努力もせずに成功やしあわせがやってくるほど、世の中は優しくない。
認められないと腹をたてるまえに、すべき事はあるような気がするよ。
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