2024年02月14日
環楽 wagaku を聴く
【環楽 wagaku】
機織り作業が一段落したところで、京都さんぽのおり、作曲家でピアニストの 岩坂 富美子 さんからいただいた環楽のCDを聴く。

実は、午前中「花子を探しています」を書きながら聴いていたんだが、ググッと引きこまれ、リライトしようと考えている「建礼門院徳子」が頭に広がってきたので、一旦、音を消し花子に集中していた。
#環楽 は「わがく」と読む。奈良や京都で生まれた文学と、和洋の楽器が独特の世界を織りなす。
岩坂さんとは、ご飯を食べたり蘊蓄ピアニストのコンサートがはねたあと打ち上げたりの時間を共にしたりはあるが、彼女のピアノを聴いたのは初めて。
音楽家ではない私は、音楽性については、ただただ素晴らしい!と思うばかりであるが、
書き手である私は、この中に居る岩坂さんのピアノに興味をもつ。
ときに他者に慈しみ深い愛を注ぐ母になり、大胆に事を引っ張る姉に変化し、囁くようにポツリポツリと語る妹のようにもなりながらピアノは語る。
とても、岩坂富美子を一言ではまとめられない。
多様性という言葉が大流行だが、そんなことは、ことさら叫ばずとも、ひとは経験を重ねるほどに振り幅も高低差も大きくなり、ひととしての筋肉を肥えさせる。
それこそが、人間性であり多様性の根源だと私は思う。
これは寝転がっていてはなかなか身に付かない筋肉ではあるが、一度つくと使わずにはいられないものになる。
岩坂さんは、きっと芸術のアスリートなのだ。世がいかになろうとも芸術のアスリートたちは動きをとめることができない。
このCDは、コロナで世が動きを止めた3年半のとき生まれた。
力ある音楽をありがとうございました! ひらめくものをいただきました。
■環楽 其ノ壱
浅井順子
井伊亮子
麻植美弥子
岩坂富美子
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