2024年02月13日
一席一菓 茶会 at 有斐斎弘道館
【一席一菓 茶会】
2/12 京都さんぽ。2つ目のミッションは、有斐閣弘道館で開催される「#一席一菓 茶会」
さまざまな分野で活躍する9名が、茶席における「亭主」となり、職人と対話しながら、大切なお客さまを迎えるためにあつらえた菓子を展示。
お茶室では、そのお菓子をいただきながらのお茶会。点出しながら、すべてのお茶碗に歴史あり。毎日、10席を回す太田先生がその歴史を面白く伝えてくださり、茶席は盛り上がる盛り上がる。


ノンストップのお話は、場を和ませながら、茶事をするときの流れ、流派による違い。お菓子は同じものはひとつもなし、テーマに合わせて変化していくなど、ピタリとおさえていく。

茶碗の歴史にみなさんが加わりますというお話は、古のひととの繋がりを感じ、手の中の茶碗に敬意を持てる。

私のお茶碗は、なんと秀吉も茶を服したもの。茶碗の歴史に加えていただき、ありがとうございました!
床の掛物はヤノベケンジ。花器は経筒。庭は、茶会ごとに太田さんが変えていくそう。

■私のお菓子は、
ルシール・レイボーズ 亭主 ×
髙家裕典 菓子職人
亭主 → 菓子職人
菓銘「1 + 1 = ONE 」/ 客「Yusuke Nakanishi」

菓子のコンセプトは〈COMPLEMENTARITY ー相補性〉。Complementarity(コンプリメンタリティ)とは、2つのまったく異なる要素が互いに補い合い、高め合う関係性を意味し、KYOTOGRAPHIE と KYOTOPHONIE を共同主宰する中西祐介(Yusuke Nakanishi)へのメッセージである。この注文を受けて、髙家は、白と黒というもっとも根源的かつ対極にある色を組み合わせた小田巻きんとんを制作した。中にはピンク色の餡。甘い餡にあえて塩を加えることで味覚の相補性も演出されている。
■女将のお菓子は、
天野喜孝 亭主 × 植村健士 菓子職人
亭主 → 菓子職人
菓銘「遺伝子の記憶」/ 客「二千年後の自分」

天野は、二千年後の自分に二千年後の技術を使ったモンブランを食べさせたいと考えた。植村は、天野の代表作の一つ「ファイナルファンタジー」に登場する「クリスタル」を用いて、モンブランを現出させることを考えた。二千年後の地球に、果たして栗は存在しているだろうか。二千年後もこの世に存在しているであろう、DNAの螺旋構造から栗が生成されると仮定し、あえて視覚的に表現した。
楽しい時間でした。こんな茶会が増えますように。


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