2023年06月05日
#お客様は何よりシビアな先生 だ。
【付け焼き刃は身を滅ぼすよ】
6/5 goodmorning
圓通寺回遊茶会 和敬清寂をやってみて、いろんなことが見えてきた。
やっぱり、一度身についてしまった形や思考を外すのは難しいんだなと思う。
回遊茶会の部屋ごとに、さまざまな掛物をした。
一番最初の部屋となる るいまま組の公演会場で、和を持って他者を敬う「#和敬清寂」(素心庵)と、あるがままを受け入れる 「#柳緑花紅」(和室)、そして、7年前、私が盆点前ガールズを立ち上げるときのテーマとした「#喫茶去」(立礼席)のお話はしたのだけど、
やっぱり、自分の知っている形からの脱却は難しいようで、茶を学んだひとほど、新しい形に戸惑っていたらしい。
そりゃ、そうだよね(笑)
盆点前ガールズのなかには、私が書いてみなさんにお配りした刷り物を読んでしまった子もいるらしく、
理解できていないことを、だらだら読んじゃうと、そりゃ誤解もされるし、突っ込まれたときにシドロモドロもするはな(笑)
#付け焼き刃は身を滅ぼすよ(笑)
完全な人間なんていない。自分が理解していないことを他人の言葉で伝えるのは、いかんなぁ。
自分の言葉で、今の自分の力でできることを真摯にやらなくちゃ。
茶を虚勢をはる場にしたら、つまんなくなるよ〜(笑)
#お客様は何よりシビアな先生 だ。
土曜日のお客様のなかには、茶の先生や、俳句を嗜む方、歴史文化を研究している方、演劇人、読書家などなどさまざまな方がいらした。
好奇心旺盛なみなさんから、付け焼き刃に、突っ込みがはいるのは当たり前。
でも、その想像を上回る 自由な世界を作れるのが、何にもとらわれない野良猫派精神。
そのためには、いろんな物を読んだり見たりしないとね。茶を点てるだけが茶ではないし、流派の茶だけが茶でもなく、
村田珠光以前の不良の茶も、利休が育てた武将たちの時代ごとの茶も、維新後の文化人が作った茶も、戦前戦後の女子教育も、いや 中国から来たときの茶も、全部 茶であることを忘れて欲しくない。
何かを見に行くときは、とりあえず見てきた行ってきたのステレオ型ではなく、自身に落とし込み、自分で考える癖をつけてね。
次は、もっともっと あり得ない茶会ができぬか構想中ゆえ、着いてきて。

■「#付け焼き刃」とは、切れそうなのに、実際はもろくて切れない刀のことを意味します。 刀鍛冶が使う言葉に由来していて、切れ味の良くない刀に、鋼の焼き刃を付け足すことを表現しています。
その場しのぎのために、一時的に知識を身につけたり間に合わせることとして用いられます
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