2022年12月22日
夢だけならバクでも見れる(笑)
【夢だけならバクでも見れる(笑)】
クリスマスキャロル2022まで2日となり、最後の確認やら調整をしている。搬入のことや楽屋のことまで、細かいなと思われてもやっておく。
昔、野外のクリスマスキャロルを頼まれたことがある。どうしても、その場所を活性化したいとおじさんは語った。
野外で一番怖いのは雨だ。
だから、雨のときに出来る場所は必ず確保してくださいと打ち合わせしていた。
その年のクリスマスは、近年にない冷え込みで、雨どころか昼ごろから雪になり、私たちは当然室内公演になると思い現地に到着した。
用意されていたのは、海からの寒風がびゅんびゅんはいるテントで、その中でやるようにおじさんから言われた。雨のときの会場準備は言ってあったはずですと詰め寄ると、雪だからと相手はこたえた。
ストーブをいれると一酸化炭素中毒になるからと、びゅんびゅん寒風ふきすさぶテントの中で、カイロをポケットに握りしめながらクリスマスキャロルを公演した。
るいまま組の男子は、隙間風を少しでも防ごうと、テントの外で四方からテントを抑えてくれていた。
遠いところから私たちのために集まってくれたお客様たちは、一緒にテントの中で肩寄せ合い観てくださったが、主催者側のみなさんはテントの外の風を避けた場所でドラム缶に薪をくべあたたかいスープを飲んでいた。
それは、今でもクリスマスキャロルの公演のときのネタになっていて、「あのときはリアルスクルージに会いましたが、お客様も私たちも、全員無事で良かったです」と言うのだが(笑)、
そのとき思ったのは、人間なんて、ほんのちょっとしたことで印象は大きく変わる。
ましてや「街」の発展がどうこうと大風呂敷ひろげるひとが、ひとを大事にしないなんて、その時点で何かがまちがってる。
学んだことは、「夢ばかり語るひとの甘言は信じない」ということだ(笑)

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