2017年01月21日
癌と生きる
癌患者の支援活動の特集をみつつ夕ごはん。
私たちには「寛解」はあっても「全快」はなく、常に「再発」という言葉を抱えて生きている。
自らも癌患者となりイギリスのマギーズセンターのような施設(癌患者の居場所)を作った医師の西村先生が言う、
癌患者には家でも病院でも第三の居場所が必要という言葉は、とてもよくわかる。
家族だから言えないことはある。吐けない弱音もある。
だから、私はひとりで暮らしている。
臨床で話をきく宗教家の学びも増えているそうで、それは宗教にすがるためではなく、自身で生きるための伴走者となることのようだ。
こちらも、必要なことだ。
私は、あれだけ神社やお寺をめぐるのにお願いごとはしない。挨拶だけだ。
お願いごとのためにあるのではなく、また、今年もご挨拶にこれましたと言うだけで気持ちはずいぶん軽くなる。
干支が一回りしたころに再発は多い。私は、まさにその時期がきているのだが、その間にほんとにたくさんの友人知人が癌になった。亡くなったひとも何人かいる。
私自身は発病に対し反省すべき生活習慣はあるが、ちゃんとしたひとの身の上にもふりかかっており、何かが悪くて癌にとりつかれたという基準はなく、どんな人にも癌になる危険性はあるのだと思う。
一度抱えたものとは、折り合いをつけつつ生きるしかない。病院まかせではなく、自分自身のこととして。
写真は夜の一汁一菜。
Posted by るいまま at 19:23│Comments(0)
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