2014年11月24日
ブラーボ! 村山岳!


音楽と言葉は、間違いなく繋がっているのだ。
村山岳は、すべての楽曲を自分の言葉で紹介し、それにこめた思いやクラシック音楽への敬意を語り、私たちを歌の世界に誘う。
その「魂がこめられた言葉」は、彼の音楽とともに村山岳の世界を作っていく。
バスバリトン歌手らしい大きな体だが、ここが誰よりも繊細で思いやりある歌い手と言われる由縁だ。
彼は、初めてクラシックコンサートに来た人も、決して音楽の迷子にはしない。
隣のおじさんに、「ブラーボ」が上手いと声をかけられコンサート後に話し込む。
数年前、東京香川県人会でのコンサートで聴いて以来、彼のファンになり、ずっと見守っているのだという。
「そのとき、村山くんの千の風になってを聴いて、鳥肌がたったよ。あんな感動ははじめてだった」
どこから来たのかと聞かれたので、先ほど村山くんがステージで話した、香川から来たるいままですというと、
多度津で川井郁子さんとやったコンサートは聴かれたかとおっしゃるので、
「もちろん! あのときより、さらに良くなりましたね!」
と言うと、正に!という笑顔が返ってきた。
村山岳のコンサートは楽しい。
会場に集まった一人一人が、彼と繋がっている。
コンサートの中で彼がいった、どんな場面でも最後は「人と人との繋がり」を、彼自身が体現している。
言葉は上滑りであってはいけない。
音楽は付け焼き刃ではいけない。
不器用だといわれても、効率が悪いと言われても貫こう! 彼に教えられることは多い。
アンコールの「マイウェイ」を聴きながら涙が溢れた。
ありがとう。
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