2023年10月16日
ハマケン ありがとう
【ハマケン ありがとう】
10/16 いつもの朝がやってきた。

夕べ、宇多津の打合せからの帰り、ぴよをピックアップして 瀬戸内鮮魚料理店のハマケンに会いに行ってきた。閉じた瞼を見ながら、長いまつ毛だなぁと思う。
私はお酒の飲めない客だから、酒場では決して喜ばれないはずなのに、いつもいつも気にかけてくれ、商店街で会うと二人でふざけてばかりいた。
春、病院帰りだというので、どこか悪いの?と聞くと「バネ指」だと話してくれた。職業病だからと言いながら痛そうに親指を動かして見せてくれ、少し立ち話をして、また、お店いくよと言って別れた。
また行くよと言ったら、すぐ行っとかないといかんのだ。じゃないと、こんなに後悔する。
ぴよが、あの日、6時過ぎに丸亀町のスタバで救急車が古馬場に向かうのを見たんですよと言った。
ひとみちゃんが書いていた時間とは違うし、たまたまだよと話しながら会場に到着し、ハマケン店長と12歳違いだという長崎のおじさんから、いろいろ話を伺い、私たちは愕然とする。
それは、ハマケンさん自身が呼んだ救急車だった…。どうして、それに乗らなかったの…。
客である私たちは、ハマケン店長がもし急に店をやすんでもせめたりしないよ、と料理店の友人に話すと、
「一人で料理してる人は、とことん無理するし、無理ができると思い込んでるところがあります。
予約があれば、出来るだけ取り込んで、キャンセルなんかしたくない。自分の店は何より大事で、そこを基準にしか考えられないんですよね‥
亡くなられた大将も、
最期まで、店と来てくれるお客様が一番だったんだと思います」
そうなんだ。そうなんだよね。
おじさんが、自分はもう長崎で店をやればいいと話したが、高松にやり残したことがあると高松に帰ったので、どんな風にしているんだろうと思っていたが、
会いに来てくれるひとの話をうかがい、ちゃんとしてたんだなと安心しましたと言われた。
ものすごくちゃんとしてました。ものすごく愛されていました。
ぴよを送り、事務所にもどると、瀬戸鮮の冷蔵庫に残されていた食材を、みっちゃんやおきるさんが調理し、みんなで偲んでいる様子がSNSにアップされていた。
ふるさとの島と高松をとことん愛した料理人は、とことん愛され旅立った。
ハマケンとの思い出を辿っていると、一昨年の瀬戸鮮再開の挨拶文がでてきた。
…………2021.9
さんざん悩みました 田舎でふるさと留学してくる中高生の寮母さんみたいなことやろかなとか学校給食で働こうかなとか でもとある人が「いらっしゃいませ」って言える飲食の仕事が好きって書いてた記事みて あっ!オレもそうだって改めて気がついた
なので『瀬戸内鮮魚料理店』2年半ぶりに復活します
開店は9月10日ですがまん防のため本格始動は13日月曜日からです。いちおう開店時間は18時ですが時短営業がでた場合は17時から開けます
書きたいこと言いたいことは山ほどありますが こんな世の中でも楽しく真剣にせとせんやっていきます‼️
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ありがとうね、ハマケン。
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