2023年10月12日
むなしくとも 人生はなで回すうちにどうにかなる
【むなしくとも 人生はなで回すうちにどうにかなる】
昨日、たかすの蓮井さんから、今年はクリスマスキャロルしないの?と聞かれ、
経済至上主義に傾いた2010年にディケンズを読み返し、産業革命により歪になったロンドンをみて、ディケンズが残した「お金より大事なものを忘れないで欲しい」と言うメッセージを伝えたいと、音楽と言葉「クリスマスキャロル」を書き、公演をはじめ、もう13年25回を超えたので、そろそろお休みにしようとおもっていますと話した。
毎年毎年、クリスマスの時期に家族よりもキャロルに時間を費やしてくれた るいまま組にもお休みをあげたい。
でも、休もうと思うといったら「どうせレクザムで本家がするしな」と言った馬鹿がおり、「本家ってなんだよ! ディケンズは19世紀にキャロル書いてるわ! 最近はじめた商業演劇の役者と一緒にするな!」といったんですよと笑ったが、
なぜ、過酷な場所でも、コロナでもやり続けたのか、わからないひとにはわからないのだと、とてもむなしい思いになったことも話した。
「結局、ものの本質がわからないひとは、いくら活字をよんでも演劇をみても映画をみても、表面をなぞる程度だから腹には落ちていかない。そんなひとはいろんなものに手をだすが、確実なものがひとつもないでしょう?」
と聞かれ、あぁと思う。
わかっているひとはわかってくれている。それでいい。それ以上は求めない。
尾崎一雄のいう「平凡な人生でも、撫で回しつないでいるうちに、おもしろくなる」なのだ。

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