2022年09月29日
本居宣長のこと
【本居宣長のこと】
9/29 goodmorning
9月29日は、国学者であり医者でもあった #本居宣長 が亡くなった日。
旧暦なんで、実際は11月ころだと思うが、
本居宣長と言えば、72歳で亡くなる直前まで「古事記」を研究し、「古事記伝」を書き上げたひと。

こまかな訓読(注釈)付きで、本居宣長の古事記伝がなくては、こんなに古事記が愛されていなかっただろうといわれる名著だ。
私は、そんなことより、漏れ聞いた宣長の性格のほうが記憶に残っていて、
とにかく整理整頓きちんとしたひとで、特に本の貸し借りには厳しく、宣長先生から借りた本は絶対に汚してはならない!と言われていた。
私なんぞは、寝転んで本を読む、角を折る、線を引く、珈琲こぼす、期日までに戻すことがめんどくさい!で、図書館の本すら借りれない片端者ゆえ、
宣長先生の弟子になれるはずもないが、たとえ本を貸してくれると言われても、お断りする。
整理整頓きちんとしていたのは本に限らず、亡くなったあとのことまでちゃんとしていて、自分の墓のデザインも書き残していたそう。

今で言う終活をとことんやってから旅立ったようなので、残された家族や弟子は、故人の思いに従いスムーズに事を運べたはずだ。
古のひとたちは、現代のひとたちに、たくさんのことを書き残している。文学なんぞ、何の役にたつと言われ、私たち物書きは社会の端に追いやられがちだが、歴史は繰り返されるもの、
60項目作って30行ずつ書いたら本になるという、量産型ノウハウ本読むより、古のひとが時間をかけ書き残したものを読むほうが、何かヒントが埋まっているかもよ。
宣長は、性格もあるだろうけど、源氏物語や古事記から、ひとのあわれや国のあわれを、よくよく読み取っていたのかもしれないね。
そんなこんなで、朝ごはんと朝の一服。


※たぶん、うちの事務所の書架には、どなたかが貸してくれた本もあるはずなんだが、もはや誰からかの記憶もあやふやで、いつ戻って来るんだ?と悶々としてる方は「貸してるよー」と言ってください。すみません。
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