2021年02月22日
漫遊帖 海陽町あったかいようのみなさんと 2日目記録
【漫遊帖 海陽町あったかいようのみなさんと 2日目記録】
海陽町のみなさんは、1日目の 午前中るいままの「チンピラと詐欺師」の話を聞いたあと、午後から突き抜け過ぎた漫遊帖ガイドと意見交換。
2日目は、海陽町のみなさんはまちにでてフィールドワークをし、まち歩きコースの取材や組み立て、高松班は昨日と違うモダンガールコースのコスプレで待ち受け、夕方からふたたび高松と海陽町を繋ぎ、海陽町と牟岐町のコースプレゼン。
コースは5つ。
1、海辺の仕事発見ツアー。
子どもたちとあるき、海辺のまちの漁師さんや、造船所のおじさんから話をきくツアー。
コースを組み立てるひとたちは、このまちにある仕事を子どもたちに知ってもらい、将来の選択のひとつにしてもらうきっかけ作りを願っています。
このコースプレゼンをみながら、漫遊帖が始まった頃、いや、そのまえ。石のまち牟礼や島のまちを取材にまわっていた頃。
石屋のおじさんや、漁師さんに話をきくたび「ここにや、なんちゃないで(なにもおもしろい話はない)」と言う会話の中にこそ、町に生きるひとにしかわからないおもしろい話が詰まっていて、聞けば聞くほど、そのまちが好きになったのを思い出す。
おじさんたちの話、楽しみにしてますよ。
2、牟岐町に残る町並みとまちの遺産。
牟岐町は、海陽町の隣町。1日目、漫遊帖るいままとのzoom会議があると知り、わざわざ話をききに来てくださった勉強熱心なチーム。
当然ながら、「我が町」に対する愛の深さは誰にも負けない!が画面の向こうからもバシバシ伝わります。
ここに残る、独特の形の町並みは、建造物や町並みに興味津々の漫遊帖若林の心を打ち抜き、この建物に入ってみたいと何度も言っていました。
普通のひとたちが暮らしていた古い町並みは、そのまちの生きた歴史書。
ただ、ひとが暮らさなくなった建物をいかに安全な形に保存し、次世代につなげるかは、どの町でも悩み多きこと。
漫遊帖 松島町コースにあった、戦後すぐ焼け残った柱や建具を組み立ててつくられた、ひとの知恵がつまった長尾荘も、いまのひとたちにはアートのように見えて人気でしたが、安全性を考え解体されました。
古民家、町家と呼ばれるものたちが、単に古の観るものではなく、いまのひとたちが暮らすものとして繋いでいくのも大事なことかもしれませんね。
その思いもあって、るいまま組と茶室る庵は 70年もののアパートを少しずつ改装しながら使っておるわけです。
3、大里松原で石に絵を描きながらのんびり過ごす。
広大なる太平洋と、瀬戸内ではみることのできない浜辺の風景。そのふたつの写真を見せていただくだけで、私たちの心はノックアウト。
ここで、この石におえかきしますと見せてくれた、ちいさな画伯たちの自由な作品は、いつかこのまちを離れることになったとしても、家族の歴史のなかに語り継がれますね。
こんな素敵な場所だから、たくさんつめこまず、3時間のツアーのなか、海辺でのんびり絵を描きながらすごす2時間。いいですね!
子育て中のママ漫遊帖若林から、石にお絵描きするとき発色のいいチョークをご紹介。
4、タイムスリップ in 海部城
子どもたちに興味をもって欲しいというのは、海陽町のどのコースでも強く言われていたこと。
大きくなれば進学や就職でこの町をでていくのは仕方なきこと。
でも「ここを出ていったひとが、自分の生まれ育ったまちを自慢したくなる、そんなまちにしたいんです!」と語たり、私を牟礼町を大好きにさせた、石あかりのまち高松市牟礼町の20代の中村くんが言った思いは、海陽町のひとたちの中にも強くあるね。
タイムスリップ in 海部城チームは、子どもたちの心を鷲掴みにする仕掛け満載。
プレゼンのときは配信で参加していた、漫遊帖おさんぽマスターさおりちゃんちのお嬢さんも、海部城に繋がる紙芝居に釘付け。
あまりに忙しく、あまりに右肩上がりの経済に溺れたがために、経済が大きく動く都会こそが素晴らしいと思う時代があり、「我が町」の誇りを伝えるのを疎かにしたことで、自分のまちを愛せなくなっているひとがいるのは事実。かくいう高度成長期に子どもだった私もそうでした。
けれど、年を重ねたとき、自分を育んでくれたまちは、こんなに優しく大きく楽しかったのだと、石あかりや漫遊帖の仕事をしながら気づいたのです。
我が町の誇りと、おもしろさと、変なおっちゃんおばちゃんたちの時間、たくさん子どもたちに伝えてくださいね。
このプレゼン途中から、城ガールが、明日 行こうかな行こうかなと言い出し、とうとう夜明け前 海陽町 海部城攻めに向かったわけです(笑)
5、命のつながり
漁協でセリをみたあと、恵比寿神社で大漁祈願をして、その日食べる魚を自分で釣ります。プロの採ってくれたものを食べるんじゃなく、自分で狩るツアー。
生きた魚をとる、魚をさばく、魚を料理しいただくの一連を、命を考えながらの体験してもらいたいという思いからコースを作ったとのこと。
海の町といえども、なんでも手にはいる便利な生活をしているのは当然のこと。釣りは日常ではなく非日常。はてさて、その日のおかずは釣れるのか!
高松側では、餌つけるん無理無理、誰かつけてくれるん? 釣れなかったらおかずなし?と軟弱な話が飛び交うなかプレゼンはつづき、釣れなかった場合はプロに感謝してお魚食べるそう(笑)
こちらは、女性の組んだツアーらしく、トイレのこと、手ぶらできていただくことなどきめ細やかなところにまで行き届いています。
ただ、外からレジャーでいくおとなの私は、そこまでしていただいて3500円はお安い!とおもうけれど、子育て中の漫遊帖若林から、子どもが複数いる家族にとって3500円はいかがかと意見がでて、子どもたちが参加しやすい形と、おとなが体験して楽しい形の2段構えがよいかもねとなる。
プレゼンあとは、各チームからの最後のご相談。プライスのこと、チームリーダーだからの悩みなどつづきましたが、たぶん、みなさんはもうわかっている。
自分たちがやっていくことの覚悟もできている。
そう思う2日間でした。

海陽町 #あったかいよう のみなさん、ありがとうございました!

これからもよろしくお願いします。





※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。