2020年02月10日
音読のススメ 詩集「それでもいいから愛したい」
【優しい午後】
山形の #横尾和義 さんの 詩集「それでもいいから愛したい」が届き、立ち上がって音読する。
詩にはリズムがある。言葉が選ぶ高低や強弱によって意味も変化してしまう。だから、黙読だではわからない。
音読の文化は古く、和歌も音読 視読 必ず両方から詠むことで発達した芸術だ。
すべての詩を読んだところで、嬉しいメッセージがふたつ続けて届いた。
人間は強そうに見えても(いや、強そうに見えるひとほど)脆いものだ。渦中で肩肘はっているときには見えなくなるものも、一旦離れれば見えてくるものもある。
横尾さんの詩も、一見 強い愛を書いているようだが、相手を迎え入れる優しさに溢れている。
声に出すことで、言葉が動きだし、よき風を運びはじめたのだろうと感じた。
負けない強さは大事だ。だが、相手を享受する余裕をなくすと、自分自身に無理が生じる。自分を愛せなくなると、他人へ優しくはできない。
午後からのふたつのメッセージは、春を待つ この時期にぴったりの希望あるメッセージだった。

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