2023年07月30日
【無垢の予兆】たかす 蓮のうてな茶話会
【無垢の予兆】
イギリスの詩人(版画家) #ウィリアムブレイク は言う。「自分自身のことを素直に語れば、卑しい人間は近づいてこない」。
今新町 #たかす の蓮井さんとは、いつからかわからないくらい昔からの友人だが、しょっちゅう会っているわけではない。
ただ、いろんなことの節目節目には、なぜか会うようになっていて、蓮井さんに会うとモヤモヤっとしていることが「ああ、そうかそうか」と解決に導かれる。
昨日は、金曜日の原ヲビヤ茶会のとき、原さんが、たかすのお嬢さんでもある愛子ちゃんの茶話会にいくんだが、ご一緒しませんかと声をかけてくださり、
#たかすの杜 に新しく建った建物 #蓮のうてな も見たかったし、行きますと手を上げた。
当日まで行くことは伏せていたら、私の顔をみた愛子ちゃんが「るいままだった、よかった」言ってくれ、サプライズ成功。めでたし(笑)
たかすの杜に、今日庵を模した「#掌庵」が建ったとき、お招きいただいたのに、その頃は茶から何十年も完全にはなれ、ようやく盆点前ガールズプロジェクトをはじめたばかりで、私のようなものが #茶室の茶会 なんてと出かけなかったのだが、
そののち、いろんな茶人に出会い、徐々に、私が教えられていた頃の茶の世界が歪な世界で、実は茶は自由で創造的で、水屋でつまらぬいさかいを起こしたり、道具自慢をするだけのひとたちは、ほかに話すことがないからだと気づき(ごめん)、発想次第でいくらでも広がる世界なんだと考えが変化し、今に至る。
愛子ちゃんの茶話会は、すっきりとした無駄なき設えで、檜と杉と石に囲まれた建物に、鉄を含んだ落ち着いた色彩の和紙がはられ、新しいのに妙な眩しさはない落ち着く場(蓮のうてな)で開かれ、いまの自分にできることを精一杯嘘なく披露くださったお席だった。
ここを建設する前、たかすの杜同様、まず何トンもの炭を埋め土地を鎮めることから始めると聞き、ああ、やっぱり蓮井さんだなと思った。
イメージだけにもたれ、土台のしっかりしていないことは、一見素敵に見えても、すぐに崩れ去る。時間はかかってもやるべきことを積み重ねていくことが、本来の姿で、結果的には効率的なのだ。
茶の世界を「めんどうな世界だ」と思っていた子ども茶人の頃は、点前の意味など考えたこともなかったが、点前を間違いなくすすめることで忘れ物はなくなる。
頭だけではなく身体で覚えたことは、のちのちの迷いの拠り所にもなる。
写真はなにも写さなかったが、掛物に使われたウイリアム・ブレイクの「無垢の予兆」の詩だけ写させてもらった。

この詩は132行からなる長大な詩だが、この最初の4行にすべてが含まれる。
美しい星「#地球」に生まれ落ちた私たちは、ここでいかに生きるか、いまこそもっと考えないといけない。
Auguries of Innocence : William Blake
To see a World in a grain of sand,
And a Heaven in a wild flower,
Hold Infinity in the palm of your hand,
And Eternity in an hour.
無垢の予兆 ウィリアムブレイク
一粒の砂の中に世界を見
一輪の野の花に天を見る
汝の手のひらで無限を捉え
一時のうちに永遠を見よ。
……………
蓮のうてなを建てた六車棟梁と蓮井さんの対談(建物の詳しい説明もこちらで)
https://www.takasu.cc/talk/90-muguruma2023.html
ご同席くださったみなさま。

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