2022年07月02日
多度津 林求馬邸
【林求馬邸】
海岸寺駅から真夏の陽射しを浴びながら山間の道を25分ほど歩き、多度津班家老屋敷 #林求馬邸 到着。こじんまりしているけれど美しい建物です。

林求馬邸は1867(慶応3)年、日本が大きく変わろうとしていた時代、海に近いまちに陣屋を構えていた京極多度津藩の家老 林求馬が、外国船のもしもの攻撃から、多度津藩主を避難させるため陣屋を白方に移そうとした事業のひとつとして建てられた。
陣屋移築完成前に、日本は開国し明治時代になったため、家老だった林求馬がここに暮らし、昭和になるまで林家が守っていた。
前回訪れたときは、外から見るだけだったけれど、今回は管理する村井さんのはからいで屋敷内部も見せていただく。






「上級藩士の武家屋敷はの様子を残す貴重な建物として、町の文化財に指定されている」そうで、
普段は、大玄関を入ると、#岡本秋暉 作の牡丹と孔雀を描いたついたてが出迎えてくれるのだが、この日は林求馬邸にのこされた文化財を多度津の歴史資料館で展示中で、あっさりした写真しか撮れていない。

学問だけでなく、文化芸術にも力をいれていた林求馬は、様々な文化芸術作品を集めており、#秋のまちかど漫遊帖 の頃には、それらが戻って来ているので楽しみ。


林家が、多度津藩主から拝領した備前焼の獅子は、ひとが乗っても壊れないほどの立派な焼き物。対の獅子は別の方が保存。

求馬の叔父にあたる、林良斎の師でもある大塩平八郎に関する資料もあり、大塩平八郎の乱の前日に平八郎がしたためたとされる書もあるそう。

保存活動をされるみなさんのご尽力もあるに違いないが、多度津白方ののどかな山間のまちにのこされた家老屋敷は、戦禍も免れ、自然災害にもあっておらず、保存状態はとてもいい。
江戸時代から刻まれた時をゆっくり感じていただきたい。
まちかど漫遊帖 多度津白方 の新コースは10月30日。
敷地内に復元された、求馬の叔父 良斎の私塾「弘濱書院」は、別に書きました。
https://ruimama.ashita-sanuki.jp/e1287277.html
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