2025年05月06日
東方よりボタンとボタンホール来る
【ときめきのボタンたち】
#岡山県立美術館 で開催中の 岡山県赤磐市のコレクター #加藤喜代美 さんの #ボタンコレクション展 へ。
ボタンホールの発見から生まれたボタンは12世紀ころからヨーロッパで発展し現代に繋がる。ガラスや自然素材や布から合成素材へ。合成素材もさまざまな特質で変化し、一口にボタンといっても、その風合いや見た目はまるで違う。
写真を写してもOKだったのだが、あまりに膨大ではてがないので図録を買いました(笑)
家に帰って、ゆっくり読みます♪





【東方よりボタンとボタンホール来る】
ボタンの起源は4000年前。偶然の化学反応により生まれたガラスと同じ頃だ。ガラスを美しいと感じ、すぐに装飾品とした古代文明人たちの美意識に感服する。
古代ギリシャや古代ローマでは、テルマエロマエのように、長く大きな布を巻き、それを金属でてきた安全ピン状の留め具でとめていて、それに装飾としてボタンがつけられていた。ブローチみたいなものだな。
やがて、大ローマ帝国にゲルマン民族が侵入。ローマ帝国の滅亡により中世ヨーロッパが幕を開ける。
その頃のゲルマン民族は、中央アジアの騎馬民族の影響で、すでに膝丈チュニックやスボンなど実用的な衣類を着用していたというので、衣類においてはアジアのほうがずっと実用的なものが発展していたのだ。
ボタンがボタンとしてヨーロッパで使われるようになるのも、アジアが大きな影響を与えた。
12〜13世紀、十字軍遠征のとき、東方の片側に輪を作り、反対側にコブを作って引っ掛けて止めるという、ボタン様の留め方がヨーロッパにもたされた。
これが、#ボタンとボタンホールの始まり。
身体にピッタリした衣服が流行すると、ボタンとボタンホールはなくてはならないアイテムとなった。
アジア人は、ボタンというより紐で縛る衣類を着ていたと思っていたけれど、活動的な大陸の人たちは、その生活様式にあった衣類を発展させていたんだな。

※写真は、ヴェネツィアグラスの影響を受け独自の技法で作られた江波冨士子さんのグラスと、赤磐市の工芸家 加藤喜代美 さんのコレクション、チェコのクリアガラスのボタン。
………
■岡山県立美術館
ときめきのボタンたち―加藤コレクションから
会 期
2025年4月11日(金)から5月18日(日)まで
一般:360円、65歳以上:170円*、大学生:260円*、高校生以下:無料*
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