2010年12月28日
向島の芸者さんは120人





向島「まねき屋」さんで話し込む。
今、向島では若い芸者さんの育成をすすめている。
芸も出来て英語もしゃべれて、昔ながらの姿で夕方の向島を界隈を歩く芸者さんの年齢は20代。
まねき屋さんは、その芸者さんたちが伝統のものを持ち身につける姿をイメージして、さまざまなものを揃える。
絶滅しかけた全国の手仕事を守ることは、もう問屋さんまかせでは難しく、糸、布の段階から仕入れデザインプロデュースをして、使いやすい本物をつくる。
まねき屋さんの、凄まじいまでの本物志向をたすけるのは、
「向島のおねえさんたち」
だと、おっしゃる。
伝統的な工芸品は、放っておけば、作る人と使う人が結びつかないまま、消えていってしまう。
その架け橋となっているのが、まねき屋さんともいえる。
布も篭も紐も、ひとづつ全国をまわってそろえ、価格を抑えて作った120個漆の長篭の抱えバッグは、まねき屋さんの冒険でもあったが、
噂が噂をよび、向島の芸者さんだけでなく、静岡や神楽坂、京都の芸者さんたちまで買いにきてくださったという。
伝統工芸作家を守り、なおかつ、それを使う人たちが使い易いものも提案しの、まねき屋さんには、私がお話を聞いている間だけでも、若い芸者さんが二人来られて、あれこれ相談していた。
玄人さんが使う本物のつまみ簪の職人さんは2人だけです。
かるたの職人さんはやめられてしまいました。
後継者の問題は技術継承以上に、それだけでは食べていけないという切実な問題が大きい。
まねき屋さんの言う、ひとつだけではなくトータルのルックス。
繋げていくこと。
大事だ。
向島では5時30分ころになると芸者さんたちがまちを歩く。
また、その時間にこよう。
るいまま
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/
Posted by るいまま at 16:00│Comments(0)
│東京
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