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2024年11月18日

滴翠美術館60 【ちどり】

【ちどり】

#滴翠美術館 60周年記念「錦秋の茶会」の茶席を受け持ったのは、#堀尾宗苗先生。私は親しみをこめ、sanae先生とよぶ。

美術館についてすぐご挨拶をすると、包容力たっぷりのハグでむかえてくださり、お客様ひとりひとりに笑顔で声をかける姿に来てよかった!と思う。

茶会の内容をきき、すごいプログラムですねというと、「私はなにもできないから、みなさまの力を借りてやります。無茶だといわれても「茶」はあります!」と笑わせてくれたsanae先生だけど、

滴翠美術館所蔵の道具とsanae先生の道具が見事に溶け合い、素敵な道具組。

この茶席で、見逃してなならないのは、sanae先生が娘時代始めて自分で買った「#浜千鳥」の平大棗とたくさんの千鳥が飛ぶ水指。

滴翠美術館60  【ちどり】

滴翠美術館60  【ちどり】

滴翠美術館60  【ちどり】

そして、ふたつの大樋焼の茶碗と大樋焼の蓋置。その間に置かれた太田先生所蔵のストラデイバリウスのネックを使った茶杓「#ハルモニア」。



芦屋は、私がうんと若い頃、文学の勉強に通っていた場所。

毎月、海辺の小さな会場で、ただただおとなしく先生たちの話をききつづける日々だった。いやいや、おとなしいってよりも、無知な私には、なにか言える言葉も知恵もなく聞き続けるしかなかったのだ。でも、あの時間があったから、今がある。

1995年1月。その日も阪神芦屋駅で電車をおり、いつものように会場に向かい、こてんぱんにやられ、梅田のおでん屋で打ち上げて、20:20の新大阪発の新幹線に飛び乗って高松に帰ってきた。

それから1週間。阪神大震災は起きた。

Sanae先生は「ちどりが大好きなの」と言ったあと、能登と阪神をちどりが結びますようにと話した。

経験した人にしかわからないことはある。経験したからできることがある。ことさら大きな声でいわずとも、笑顔のままで優しさを届けるひとこそが尊い。

心のこもった、笑顔あふれるお席でした。ありがとうございました。



・本席 床 「#寒松一色先年別」(春屋宗園筆)

滴翠美術館60  【ちどり】
「風雪を耐え抜き寒中にたたずむ一本の松は今も昔も変わることなく千年の緑をたたえる」という意味。

・花はsanae先生のベランダで色づいた「#カシワバアジサイ」。
滴翠美術館60  【ちどり】

葉の大きさといい照り具合といい、うらやましいような美しさであると茶人がいっておりました。

・菓子 #亥ノ子餅 (老松製)

滴翠美術館60  【ちどり】



・待合立礼席床 「#関」(小堀宗中筆)

滴翠美術館60  【ちどり】



滴翠美術館60  【ちどり】
sanae先生と 西行庵さん。

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