2022年04月20日
抛筌斎(利休の号)について
【抛筌斎】
抛筌斎(ほうせんさい)は、千利休が使っていた号で「捨てる」という意味があることは、ぼんやり知られてることだけど、
何を捨てたかはいろいろ解釈があるよう。
私は、それまでの茶の湯を捨て新しきものを作るだと思っていたけど、
商売を捨て茶人一筋となる決意と取る人もいたことに驚く。
いやいや、利休さんは、そんなに青臭くないよ。
何をするにもお金が必要なことはわかっていたし、武士なんかにはなろうと思ってなかったし、とにかく頭の良い人であったのだから。
と、私は思うよ。
…と書いていたら、茶人の内田くんが解説くれました。
内田
「筌を抛(なげう)つから抛筌斎(笑)
筌とは、【もんどり】と読み、竹で作られた筒状の漁具。入るとでにくい構造をしていて、川などで鰻や鮒に仕掛ける――だそうです。」
るいまま
「それでととやを辞めるととるひとがいるんかな〜」
内田
「魚を捕ることは、おそらく「利を取る」ということで、利休の名に符合した斎号なんだと思いますよ。
利を休む=筌を抛つ
魚屋ならではの諧謔ではありますまいか。」
るいまま
「なるほどね〜 よき解説 ありがとう」

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