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2018年07月30日

シングルマザー



【シングルマザー】

坂元裕二の「woman」という作品がある。

母親の失踪により寂しい人生を歩むことになったヒロイン。優しい男と結婚し、ようやくしあわせな暮らしを得たのに、不当な罪を押し付けられ夫は亡くなる。
シングルマザーとなり、懸命に働き小さな子どもと慎ましやかに生きるのに、社会は彼女たちに次々と試練を与える。そして、彼女自身の病。
彼女は二度と会わないと決めていた母親と母親の再婚相手の元に助けをもとめる。けれど、彼らの間に生まれた娘こそが、夫に不当な罪を与えた女。

こうしたストーリーを見るたび、自分のシングル時代を思う。

私は21で最初の結婚をし、23で娘を産み、翌年シングルマザーとなった。

まだまだ、時代はシングルに理解はなかったが、私には若さがあったし、仕事もあった。なにより実家の父の精神的な応援が心強かった。

弁護士秘書として9to5を過ごし、夜は原稿料をいただく仕事をし、娘時代 母親に放り込まれた洋裁教室のおかげで自分用に縫っていた洋服を欲しいというひとが現れ、簡単な洋服を縫いまくり、それは売れに売れた。

父は、「よく働き よく遊べ」のひとだったので、離婚してからの、子育てをしながら働くたくましい私を大いに誉めてくれ、理数の強い娘に自分の血を感じ、一緒に本屋に行き、映画に行き、たまの休みにPCに向かうときも彼女を膝の上に乗せて慈しんだ。

そして、若いおじいさんは、思慮深い父親がわりとして、娘にたくさんの刺激をくれた。

金銭的に父に甘えることはなかったが、私には住む家もあり、仕事もあり、金銭的に困ったことはない。

それに、24時間寝る間もないよう仕事をしていたといっても、全ては机の前ですることで、娘との時間はたくさんあった。

がしかし、父がいなくて、娘が病気がちで、仕事もみつからず、障害をもった兄をみていたら。今のような社会全体の経済が冷え込んでいたら。
考えるほどに、私は、たまたま景気のよい時代に生まれ、運よく乗り切っただけなのだと思う。

どんなに恵まれていた私であっても、熱をだした娘をオフィスに連れていき床に寝かしながら仕事をしたこともあるし、一緒に子どもを育てようといってくれた今の夫が現れなければ、こんなに呑気に仕事ばっかりしてもいられなかったに違いない。

シングルマザーが増え、さまざまな支援が整ったと思われがちだが、まだまだ厳しいと聞く、いやもっと締め付けられている。養育費がちゃんと払われることも少なく(私もいただかなかった)、払いたくても男子のほうにも新しい暮らしがはじまればふたつの家族を支えられるひとなど一握りだ。

ただ、結婚も、離婚も、子育ても、再婚も、仕事も、今も、与えられたものではなく、自分が選んだものだ。元気でさえあれば道は必ず開く。どうか、時代や社会の目に押し潰されず生き抜いて欲しい。

https://diamond.jp/articles/-/146384

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