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2010年04月18日

仙崎に行ってくるかな・・(和ごころ夢中)

さて、今日は事務所で真面目にお仕事。

7月に、啓湖さんと作る新しい舞台の準備のため資料読みをしながら、どういう形にするか考え中。




去年11月のステージは、桜ん慕工房・啓湖さんの得意とする、大正・昭和初期の世界感を、

私自身の友人でもあった「ある女性の一生」をテーマに書かせていただき

言葉は私だけで、役者は一切喋らず、心象を現すという難しい演技をお願いしたのだけど

この人形ぶりは、啓湖さんとの仕事としては一番良い形だなと思っています。



舞台の主役は「人」なのだけれど、

時代を生きた「きもの」たちを使うからこそ、きもののもつ歴史も主役になってくれます。



大正時代となると、どうしても北原白秋や、野口雨情やとなるのだけれど、そうなるとどうしても女性は添え物的になって

男の数だけ女がおり、時代が男性という弱い生物を助けているときこそ、

女性は力と魂を地の底で育てている
と思っておりまして(笑)


仙崎に行ってくるかな・・(和ごころ夢中)


この夏は、金子みすずと西條八十でいくかなと、考えがかたまりつつあります。

ご存知のように、金子みすずは、捕鯨のまちとして有名な山口県仙崎に生まれ

20歳のとき、雑誌「童謡」に投稿した詩によって、西條八十に、その才能を見いだされます

彼女の一生は26年と短いもので、その最期も儚く悲しいものと伝えられますが

その意思を死をもって伝えた女性ともいえます。



しかし、その部分は、一旦置き

私の中では、仙崎という田舎町で暮らす20歳の女性が、尊敬する11歳年上の詩人に作品をみとめられ

作品を通してだけの繋がりが

夕暮れの下関の駅ではじめて会う日にこころ動かされます。

それは、資料によれば、ほんの短い時間だったようですが、みすずにとってどれほど濃密な時間だったか。




その後、彼女は文学とは全く無縁の番頭と結婚し、詩作を止められるのですが

「表現」をすることで、自分を支えているものにとって

「表現」を制しされる悲しみは、いかほどのものであったか・・・





出演者は

「金子みすず」を思わせる女性・・・16歳~26歳

  花や鳥や魚や海を友だちとし、自身の宇宙のなかでくらす物静かな色白の少女

  若き童謡の巨星と呼ばれた 20歳のころ

  西條八十との下関での時間

  番頭との結婚・表現を止められ呼吸をすることのできない 23歳~

  自らの死。最期の表現 26歳

  

「金子みすず」を見いだす詩人 「西條八十」をおもわせる男性・・・30歳

元番頭の夫はいるな・・・

血縁のある弟ということを伏せられ、みすずとの深い心の絆をもつ弟

男性ばかりの「童謡詩人会」で、たった二人の女性だった与謝野晶子(みすずとは対照的に)。





そんなこんなを、果たして机の上だけで書いていいのか?

やっぱり、長門の仙崎にいかないかんやろ(w











 



【四国高松るいままyoutube】
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e1202617.html

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この記事へのコメント
金子みすずは壮絶な人生ですね。
そんな辛さを感じさせない愛らしい詩が好きです。
ちなみに歌曲にもなってますよ♪
Posted by LindaLinda at 2010年04月18日 18:50
「みんなちがって、みんないい。」

この一節は幾度か勇気をくれました。
Posted by みっち at 2010年04月19日 21:43
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仙崎に行ってくるかな・・(和ごころ夢中)
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