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2024年11月08日

高遊外売茶翁のこと

【高遊外売茶翁のこと】

茶人 #太田達 さんの大学の研究室前には、#高遊外売茶翁 の言葉がかけてあるとpostされてて、「うひひ、いいね」と、今朝の私の筆ペン時間も高遊外の言葉。

高遊外売茶翁のこと


「#茶銭は黄金百鎰より半文銭までくれしだい。ただにて飲むも勝手なりただよりほかはまけ申さず」

高遊外は、佐賀蓮池藩(現佐賀県)の藩医の子。黄檗宗龍津寺で50年近く修行に励んでいましたが、仏教界に行き詰まりを感じ、僧をやめ京都に移り住み「茶亭・通仙亭」を開き、売茶翁として #移動茶席 をはじめます。

高遊外売茶翁は、戦国の世から続く権力と茶の結びつきや、やたら形にとらわれ高みから見下ろす茶の湯ではなく、唐の茶人陸羽や、詩人廬同が唱える「清風の茶」の世界を理想とします。

#陸羽 は、岡倉天心の「茶の本」にも出てくる、初の茶の専門書ともいえる「#茶経」の筆者。

#清風の茶 とは、
「一杯目、二杯目とお茶を飲み進めるごとに気分が高揚していき、七杯目にはついに心が無となって身体の脇に清らかな風が吹くのを感じる」という #廬同の詩 からきたもの。

余計な作法を外し道具もシンプルにし「#茶を楽しむ」こと、「#ひとが集える場」として、茶を庶民の場にまでおろしてきたことで「自由の茶」は広く親しまれるようになり、

そこには、高遊外売茶翁を慕い「伊藤若沖・与謝蕪村・渡辺崋山・松平定信・田能村竹田」など、そうそうたる文化人が集まったと言います。

高齢となった、高遊外売茶翁は 売茶を廃業し、使っていた茶道具を自ら焼いてしまいます。

「貧しく頼る人もいない私を支えてくれたのは、おまえ達(茶道具)だ。しかし、もうおまえ達を使うことができない。私が死んで、おまえ達が俗物の手に渡り辱められたら、私を恨むだろう。だから火葬にしてやろう」

いかにも売茶翁。いかにも私が好きそうな言葉(笑)

「茶亭・通仙亭」に掛けられた言葉にある「黄金百鎰」は現在の一億円以上、「半文銭」は30円くらい。太田さんの所は、もうちょい現実的(笑)

https://www.facebook.com/share/p/18J7cow1K1/
高遊外売茶翁のこと


朝から #方丈記 を読んでいたのに、いまは、すっかり気持ちが売茶翁。

ちなみに、高遊外と名乗るようになったきっかけは、暮らしぶりを聞かれ「こういう具合に(暮らしています)」を、「こう優雅に(暮らしています)」と聞き間違えられ、おもしろい!と、「こう優雅に」から「高遊外」と名乗ったそう。

何から何まで洒落てますな。


……………

自由の茶ネタつづきで、茶人 植村なおみさん のpostをシェア。

https://www.facebook.com/share/p/1Wuidb4i8A/

先日の虫秘茶会のとき、Nsのなおみさんが、フクモと福太朗さんの茶会。来年、またしますよと言ってて、今から楽しみでたまらない(笑)






【四国高松るいままyoutube】
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