2023年01月26日
話が違うじゃないの ママ(笑)
【話が違うじゃないの ママ(笑)】
1/26 腹ペコ晩ごはん
今日、老人90(母)に会って一番変わっていたのは、彼女がひとことも狂人70(兄)のことを言わなかったことだ。
去年の春、心不全で緊急入院したときも、退院してからも、兄のことは頭から離れず、兄のことばかり心配するので、私のことは忘れても兄のことは死ぬまで忘れないんだろうと思った。
それほどに、不出来な息子は、心配で可愛くて放っておけない存在で、それが母親なんだなとも思っていた。
ところが、今日の母は、昔のことばかり声高に話す。まだ自分が若く血気盛んで、友だちとあれもこれも成し得た話が続く。
病院を退院したあとどうしたいかを聞いているのに、病院の将来のことを心配しているふうで埒が明かない。
病院の立ち上げのとき、ずいぶん力をいれていたらしいが、今の病院には、もう母が若かったときのことを知っているひとは誰もいない。あの頃の友人たちも、大方亡くなった。
娘に、今日の母の様子を伝えながら、「おばあちゃん、たぶん40代くらいに戻ってるな」と話すと驚いていたが、これからどんどん若返り、私たちはどこかのおばちゃんやおばあちゃんになるのかもしれない。
「デイサービスって、保育園より預かってくれる時間が短いんだよねー。せめて、働く女(私)が仕事できるくらい預かって欲しいよ」と本音が言えるのも娘にだけだ。
夫には、私が倒れるか、母が倒れるか、どっちが先かわからないと伝えた。
私たちは、どちらもひとりっ子と同じで頼れる兄弟はいない。
夫の父は、70代で施設にはいることを選び20年施設で過ごし亡くなった。義父が施設にはいると決めたとき、そりゃHくん(夫)もあんたも仕事してるのだから、それが1番いいと母はいったが、
「ママ、自分のときは話が違うじゃないの。私は、まだ隠居してなくて仕事してるんだよ。ママは、自分は大丈夫だと思っているみたいだけど、まわりは誰も大丈夫とは思っていないんだよ(笑)」
ま、言ってもせんないことよ。
はてさて、どうなるか。
考えるだけ疲れるので、リバーサルオーケストラ観ながら、根菜カレーを食べよ。
どんなときでも、ご飯は美味い。

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