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2023年12月04日

るいまま組音楽と言葉 のこと


【#るいまま組音楽と言葉 のこと】

昨日は、朝、漫遊帖の「#戦国の城跡を歩く」コースのガイドを終えた城ガールが、土曜日に分けて持ち帰っていた「風姿花伝」の道具を運んでくれたので、そのまま宇多津 #蔵カフェこうらく にご飯を食べにいった。

るいまま組音楽と言葉 のこと


道中、#城ガール が、道誉という役を配されたあと、脚本を読みながら道誉について調べ、道誉はこのなかでどういう役どころであるかを考えに考え、

伝統などに囚われず自由に生きたひと、むしろ伝統を壊していくひとだと考えたと言い、

正にであるよ! と答えた。

実際の佐々木道誉も婆娑羅大名として名を馳せたひとであるが、音楽と言葉「風姿花伝」というエンターテイメントの中にあっての道誉は、婆娑羅中のバサラでなくてはいけない。

婆娑羅(バサラ)とはサンスクリット語で「金剛石(ダイヤモンド)」。 もっとも硬く、全てのものを粉々に砕く。

何度も粉々にされながらも、世阿弥も音阿弥も時代を生き抜く。

今朝は、#ピアノのくりす から長い長いメールをもらった。世阿弥を知れたこと、風姿花伝に参加できたことの感謝を書いてくれていた。

#るいまま組音楽と言葉 におけるピアノの責務は重い。語りに続き一番にピアノが鳴る。語りとピアノの間に無駄な隙間が空いてしまうと客席が現実に引き戻されてしまう。

くりすは、私の呼吸を読み、同じ呼吸で入ってくる。その絶妙なタイミングがあってこその音楽と言葉なのだ。

るいまま組は #演出家を置かない。私が構成し書いた台本の、小さなト書きと台詞のみが頼りで、

役者たちは、#すべて自分たちで考える。

世阿弥ならどう動く、音阿弥ならどう走る。人間は、喜怒哀楽によって歩くスピードや足音まで違う。初期の稽古は半分以上が脚本を読み込み考えることばかりだ。



朗読劇ですか?とよく聞かれるのだが、朗読劇でもない。音楽の部分も台詞であって、演奏家たちは、ただ演奏しているわけではないから、同じ曲を使ったとしても演目によりまるで違う曲になる。

あえていえば #人形浄瑠璃 です。役者は自分という人形を使う人形使いなんです。

台詞を覚えなくていいから楽だろうと思う方もいるかもしれないが、台詞を発せられないぶん、すべてを身体表現で表さないといけないから、慣れない子は棒立ちになってしまう

ちなみに、役者も演奏家も、ほとんどの台詞が頭に入っていて、私の台詞回しの真似をして遊んでいる(笑)。

よく客演してもらう、役者の中越恵美さんが、「音楽と言葉の形は難しい、自分は台詞を自分で言って動きたい」というのは、ほんとにその通りで、それが自然なのだ。



私が書くものの題材は、ある日突然降りてくる。

ずっと苦手だった #菊池寛 は、一生書くことはないだろうと思っていたら、愛人 #佐藤みどり が降りてきた。

みどりの視点から書くことで菊池寛というひとの才能の凄さ、そして悲しみを知った。

#樋口一葉 は、彼女を取り巻く男たちを書くことで一葉というひとを表現した。書きだすと、意外にも、役柄にぴったりの文化人や学生がまわりに揃っていて、あれは一葉がよんだとしか思えない。

#漱石 の夢十夜のときは、実際の夢十夜には、ちらりとしか出ない百年の女を、音楽と言葉では濃いめに登場いただいた。

この年は、漱石役の康秀くんも、百年の女役の紫帆ちゃんも日本から離れる年で、なかなか逢えない状態が続き、夢十夜をそのままいくような形で本番を迎えた。

書き出すとキリがない(笑)


私は歴史家ではなく小説家で、エンターテインメントを作っている。まやかしではないかと言われれば、まさにまやかしだ。

しかし、人間も歴史も一色で塗りつぶせるほど単純なものではなく、なかなかの曲者ゆえ、

これからも、#るいまま組音楽と言葉 は、浮世の小さなささくれを探しては密やかに作品を作って参ります(笑)

役者のみなさんも、演奏家のみなさんも、そしてお客様も、アンダーグラウンドだからできる次回作、お楽しみに。





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