2021年07月11日
茶事ごっこ【茶室る庵 7月席 七夕 お茶遊びの会 記録】
【茶室る庵 7月席 七夕 お茶遊びの会 記録】
七夕からずれること3日の7月10日(土)、七夕 お茶遊びの会。
前々からやりたかった、ひとり茶事ごっこ。エンターテイメント茶会とは違った準備のたのしさがあり、茶人ではないという気楽さは、あれこれ広がり、準備から本番まで楽しい時間となりました。
時間を追って。
■前礼を書く。
昔は、メールも電話もないので、お手紙を差し上げ、お返事をいただくまでのタイムラグが大きく、遠い場所の茶会に参加するとなると大変。
日時は書かずに、いつ頃の季節にどこで茶会をいたしますの、前礼が届くと、その時期をみはからい、宿もとって滞在し、茶会にいどんだとか。
それほど、茶会は亭主にとっても客にとっても気合のはいったもんだったんだなと、いつもどおりメールの前礼ながら手書きの前礼も書き、画像をメールにそえる。
■香煎
到着したお客様に寄付でお出しする香煎は、暑い日にほっと一息つけるものとかんがえ、冷たく冷やした糀甘酒にブラックペッパー。
「甘酒は飲む点滴、身体の弱る夏こそいいんですよね。ブラックペッパーは始めてだけと美味しい、やってみます」と言っていただきました。
さすが茶会にこられる皆様、わかってらっしゃる。
■海のもの山のもの
茶会と言えば甘い物ばかりになるので、ひとり茶会をするときは、八寸をつかって海のもの山のものを出そうとかんがえており、それを何にするか、何日か前からあれこれ試作。
結論として、本番(茶事)当日、完全にひとりなので、無理をするよりひとりで無理なく、でも私が美味しいと思うものを。
・海のものは、三越 #山家鮮魚店 の海鮮巻。
前日までに注文しておくと、当日時間までに作っておいてくれます。三越はさすがの対応。
・山のもの野のものは、
#くぼさんのとうふ に、#米屋溝口 で買った美馬 #とりこね の柚子胡椒と、城ガールの胡瓜を生姜と塩ポン酢で漬け込んだ自家製。
■千鳥の宴
本来は、酒を交わしながら、お流れ頂戴しながら場をあたためていくのだけれど、八寸のお料理と、猪口にみたてた煎茶器で煎茶をもてなす。
煎茶は、#原ヲビヤ園 知覧茶
先日、#ギャラリーen 買った、ガラス作家 #三浦世津子 さんのガラスのピッチャーを燗鍋がわりに。1席目は盆点前ガールズのお稽古も兼ねていたので、2席目から使うことに。
なかなか面白い食事となりました。
■お楽しみ
七夕のお茶遊びなので、古の男性歌人が書いた七夕の歌を書き出しカードにして、各自で読み上げながら歌のことを語りあう。
歌を選びながら、男子というのは今も昔もロマンチスト。古のひとたちは、臆面なくそれを言葉に残してくれているので、かわいくて仕方なかったのだが、ひとつの歌でさまざまに話は広がり、楽しい時間でした。
■薄茶
最後は、軽いお菓子と薄茶。
お菓子は、涼しく見える 琥珀
お茶は、#原ヲビヤ園 千寿昔
ひとり点前は、動き回らぬように準備。野点仕様。洞庫に並べたFrancfrancのかわいい茶碗に、これまた小さい小さい鬼面風炉から湯をとり作法関係なく茶を点て飲んでいただく。
■寄付
掛物 夏の滝を描いた 「瀑布」
花 キイチゴとアンスリューム。
キイチゴは幸福な家庭、アンスリュームは飾らない美しさ。
■本席
掛物 「竹 清風来」
床柱花 竹同様まっすぐ伸びる、アフリカのリューカデンドロン。花言葉は絢爛たる情熱。
床 裁縫台に五色の糸巻きとピンクッション。ピンクッションの花言葉は降り注ぐ愛。
花はすべて、常磐街 #カタリ
■片付け
自分の茶室の会のよいところは、仕事の合間に準備を重ねられる。時間を気にせず時をすごせる。
話は尽きず、シンデレラの馬車がかぼちゃに変わる前にお開きとなりましたが、茶室は茶会ごとに設えるはこゆえ、いつもの場所に片付けをすればいいので、あっという間にかたずき、すっきり。
茶室る庵作ってよかった。
■後礼
一夜あけ、お客様から届く、礼や感想に、また伺いますとあって嬉しいかぎり。
馴染み方が寄り会える場は大事。コロナで、そんな場がどんどん潰されることはなんとも寂しい話。
また、来週も、のんびりやります。
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