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2024年02月28日

蒲生氏郷のこと


【蒲生氏郷のこと】

3月になると、6月15日公演の音楽と言葉「#織部はバロックだ!2024」の稽古が始まる。

蒲生氏郷のこと


この作品は #織部の視点 から書いたので、利休がいよいよのときに駆けつけた織部が、#利休七哲 と呼ばれた武将茶人が、自分と細川忠興以外こないことに怒りの感情をあらわにするシーンがあるのだが、

七哲のひとり「#蒲生氏郷」が参じれられなかったのには理由がある。

信長の寵愛をうけ、秀吉からも信頼されていた氏郷は、北の要「会津92万石」の領主となる。

つまり、駆けつけたくとも、会津から京に上るのは容易なことではなかったのだ。

利休亡き後、氏郷は一家離散となった利休の二人の息子のうち #少庵 の身元をあずかり、城内に数寄屋「#麟閣」を建て、少庵とともに数多くの茶会を開催し、会津で茶文化を花開かせる。

氏郷の千家への貢献はそれだけではなく、家康とともに、京の秀吉に少庵の禁を解いてくれるよう何度も働きかけ、ついに千家再興を許され、少庵に「許しがでました京へお戻りください」と「#召出状」を送る。

大徳寺三玄院で修行をしていたとも飛騨高山の金森家預かりともいわれる兄 道安も禁がとかれ、少庵、道安、少庵の息子宗旦によって、千家再興ははじまり、このとき、長持3棹分の利休の茶道具も千家に返された。

道安と少庵は、腹違いの兄弟ゆえ兄弟仲がよいとは言えなかったようで、道安が堺千家、少庵と宗旦が京千家として再興に力を尽くしていたが、結局、道安には跡継ぎができず堺千家は断絶。

京千家が本流となり、少庵の息子・宗旦が、現在もつづく三千家を作ったことは有名な話。

つまりは、氏郷の尽力なくしては、いまの三千家も存在し得なかったかもしれないということで、千家にとっては大恩人であり重要な茶人。

少庵が京に戻るのをみとどけいくらもしないうちに氏郷は亡くなったというから、生涯かけての大仕事だったのだと思う。

今も、召出状は表千家に保管されているそう。

ちなみに、繊細な少庵の茶に対し、豪快だったと言われる道安の茶の弟子が桑山宗仙、その弟子が石州流の片桐石州。

氏郷が少庵のために建てた数寄屋「麟閣」は、戌辰戦争(1869)で会津藩が敗れたのち取り壊しの危機にあったが、茶人 森川善兵衛(#指月庵宗久)が自宅に移築し守り、1990年(平成2年) 鶴ヶ城の元の位置に戻され、現在も実存する。

視点を変えれば、ひとの見方も変わる。小説や脚本は、主人公を誰にするかで変化するもの。

すべてを平等に書き連ねていったら、時間がいくらあっても足りず、なにより伝わるものも薄くなる。

まやかしは、まやかしなりに意味があるのだ。

……………

宇多津圓通寺・回遊茶会「織部はバロックだ!2024」

蒲生氏郷のこと


■開催日時   
6月15日(土)  
 1席 12:00
 2席 14:30 
 3席 17:00

■集合場所
宇多津 圓通寺
綾歌郡宇多津町1263
(駐車場あり。宇多津町役場から徒歩10分)

■参加料
3500円(茶席・食事・公演)

■所要時間 
約2時間

■定員
各席10名





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