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2011年04月14日

お風呂が運ぶもの ZENKON湯



お風呂が運ぶもの ZENKON湯

丸亀市の建築家「斎藤正さん」が中心となってはじめられたZENKON湯プロジェクトのことは

Twitterで知り、

その実行力に、ただただ「ありがとう」っていう思いで、いつか斉藤さんたちに会いたいなと思っていましたが

思いがけず、昨日「報告会」がありまして、思い切って丸亀まで行ってきました

石あかりの会議が7時からで、ZENKON湯報告会は5時からだったから、続いていけばいいやと・・・


ところが、現地に赴いてお風呂を施工した、

建築家の斉藤さんと、鉄作家の石井章さん、小豆島で工務店を営む井上さんのお話をきいていると、

途中で席をたてなくなってしまって・・・・。

お風呂が運ぶもの ZENKON湯






斉藤さんは、最初、設計図をひき、作り方を伝えれば、現地や近隣の場所でつくれるだろうと考えていた。

けれど、今は、それすら難しい状態。

お風呂が運ぶもの ZENKON湯

まず、連絡網の寸断によって、どこでお風呂を必要としているかのニーズが、こちらまで届かない。

被災者のみなさんは、間違いなくお風呂を必要としているのに、

「水はあるか?」(近くから汲んでこれるのでもOK

「4m×4mの施工できる場所はあるか?」(小さいサイズもある)

「燃料は?」

の、風呂が成り立つ最低限の条件を満たしているのはどこなのかが、わからない。



今回も、ほんとに施工できる場所が確定したのは出発の間際だった。




公開されている情報ではだめだ、もっときめ細やかなものを!と作ったアンケートも、どう配布するかが問題。

お風呂が運ぶもの ZENKON湯





一基目のZENKON湯がたったのは、南三陸町。

お風呂が運ぶもの ZENKON湯

「むこうの様子はどうでしたか?」ときくと

トラックに二基分の木材とスチールを積んで、東に向かいながら、途中までは道路も家も被災はしているけれど

建築家の目でみると、こことここを直せば暮らせるなと思う町並みがあって

「突然、みなさんがテレビでみるような風景がひろがるんです」





津波にもっていかれたまちは、瓦礫のなかに赤や青の衣類が引っかかり、それがまるで人のように見え

報告のために写真をうつさなくてはと思っても、カメラを向けることができなかったんです



お風呂を持って行く自分たちが、気持ちをさげていちゃいかんと、トラックの中で気持ちをあげていた3人も

その風景には息をのむ。





材料を下ろし、施工をはじめるものの、建設場所が砂地のため基礎の部分のレベルがなかなかとれず

お風呂が運ぶもの ZENKON湯

それでも苦労しながら、東京で登録した東北にゆかりのある職人さん3人と風呂を建てるのだけれど

まちの人たちの目は、決してあたたかいものではなく、会話もなく、距離を感じながらの工事は進んだ。





お風呂が運ぶもの ZENKON湯

ところが、風呂が立ち上がり、湯につかると、まちのみなさんの顔は一気にほころび

この地区の区長さんの

「このお風呂は最高だわ。天国 天国。やっと震災から抜け出たような気がする

という、喜びの声が、なによりの言葉で



風呂はええんです! 風呂からでた瞬間から親友になったようでした

と斉藤さんたちは話してくれた。


その様子は、こちらの動画で http://www.youtube.com/watch?v=ymLnXBSliZk&feature=player_embedded





男の人たちは、瓦礫の整理などの労働にでかけ、そこでもらい湯などをしているひともいたけれど

女性たちは、この1ヶ月、風呂にははいれぬままで

お風呂が運ぶもの ZENKON湯

この奥さんは、土色の顔色になっていたのに、お風呂から出ると、ほっぺまで赤くなり

風呂の威力を見せつけられた。






お風呂の設計をするとき、材料にも、設計にもずいぶん改良をかさねた

まず、

・ブルーシートは使わない

  被災しているみなさんにはいっていただくのに、その象徴にような材料で作るのはやめよう。

・ちゃんとしたデザインで、仮設ではなく「新設」という形のものを作ろう

被災しているみなさんは、「常設のもの」であるから、復興と感じる。仮設ではだめなのだ



お風呂が運ぶもの ZENKON湯

斉藤さんたちが選んだ、白の波板は太陽のひかりをとおし、電気がなくてもあかるい

木材がふんだんに使われた風呂は、さわやかなにおいに包まれる。

広い洗い場は、みんながのびのびと体を洗える。

洗い場のひとたちと、風呂に浸かる人たちの間に、自然に会話が生まれる




こうした、細やかな心遣いが、人々の体だけでなく、心までをあたためていった






しかし、この風呂の燃料は、大量に出た瓦礫でとおもっていたが、それは今はやめてほしいのだと

現地のお世話をしている人に言われた。

瓦礫とみえるものも、ほんの1ヶ月前までは、被災したみなさんの思い出が詰まった家であった。

それを風呂のたき付けにすることは、まだ覚悟のいることなのだ





阪神大震災のときで1450万tといわれた瓦礫だ。今回の大震災では、どれだけのものがでるか予想もつかない。

いつかは心情だけではすまない時がくるのだろうけれど、

精神的なケアも、実際的なケアもしながら、復興に向けての道筋をつくらなくてはいけない





ZENKON湯プロジェクトチームが滞在中、あの震度6の余震がおきた

阪神のときとは違う、横にスライドするような地震でした

それによって、ZENKON湯は、基礎から少しずれたが建屋の部分はしっかりと建っていて

きちんと設計されたものの力を見せた。




お風呂が運ぶもの ZENKON湯 斉藤さんの背中。頼もしいでしょ?


国境なき医師団てあるじゃないですか? なにかあったら、すぐに集まって被災地にいける。

 ぼくらは、国境なきお風呂屋さん!みたいに、なにかあったらお風呂を届けられるチームになりたいんです


いいねえ。そうなんだよ。その人、その人ができることをやっていこう。





今、行政が建設中の仮設住宅は、1陣目は風呂付きだが、風呂のメーカーが被災をしていて材料が間に合わず

2陣目からは風呂なしの仮設住宅になるだろうと言われている。

つまり、ますます、コミュニティ湯の必要性は大きくなる

けれど、ZENKON湯1基建てるのに、材料費だけで50万かかる

お風呂が運ぶもの ZENKON湯

それは、地元の山一木材さん(KITOKURASさんのところです)や、サンコースチールさんなど

たくさんの協力あってのこと。

追い炊き用の装置は、ZENKON湯チームが自ら作っている。



ほんとは、もっと持って行きたい。風呂をまっている人はたくさんいるんです。

 でも、もう僕らは2基つくったところで資金がつきたんです





報告会での一番大きな話は、この事業をいかにして続けていくか。

経済的なことも人的なことも含めての、仕組み作りだ。





被災地では、疥癬という皮膚病や、皮膚からはがれ落ちる垢をすってしまってなる肺炎、ノロウイルスなど

衛生面の悪化によって、さまざまな病気が発症している。

十分ではない環境下での病気は、まわりの思い以上の、ご本人が一番辛いに違いない。


風呂は、ほんとにのんびりじゃなく、この2ヶ月。夏までに、各所に届けないといけないのです。

 火急的な問題なんです






来週水曜日には、ZENKON湯のことを知った青森の大工さんが、

「場所も職人も準備するから、陸前高田に持ってきてくれ」と電話をくれた。

ほかにも、多くの被災地のみなさんが、風呂を待っている。




南三陸町を離れるとき、地元の人たちが

「今、私たちができるお礼はこれしかないのです」

と、わかめをくださったそうだ。

「わかめから出汁がでるんです。もう、お湯だけそそいでも美味いわかめなんです。はじめてでした!」




お風呂が運ぶもの ZENKON湯

単にお風呂を運んだだけではない思いが、この3人のなかにはつまっている!



お風呂が運ぶもの ZENKON湯

なれないビデオ撮りも果たし、今から、いろいろなところにお話にいこうとしています。

どうか、ご協力を!




お風呂が運ぶもの ZENKON湯


ZENKON湯を、さぬきから東北へ!



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■ZENKON湯メンバー抜粋(徐々に増えます)

お風呂が運ぶもの ZENKON湯お風呂が運ぶもの ZENKON湯

謎のメキシコ人みたいのが鉄作家「石井章」さん 悪いくまのぷーさんみたいなのが斉藤正さん

二人とも、むっちゃおもろい 愛すべきおっちゃんです。



愛娘のことちゃんを抱く井上くん、男前の泉くん、こうした若い世代も積極的に参加しています。


お風呂が運ぶもの ZENKON湯


事務局のあさやんは、心優しきスノーボーダー。オフシーズンの今は、ZENKON湯事務局をしてくれてます。



お風呂が運ぶもの ZENKON湯


建築家をめざす大学生の北山くん。小豆島の素麺屋の若旦那・真砂さん。







ちらしのデザインも担当した高松の建築家ワカニシくん。結構おもろい轂工房の橋本くん。




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■ZENKON湯プロジェクトからの お願い http://zenkon-you.blogspot.com/2011/04/zenkon_14.html

(抜粋)

現地ではまだまだ、お風呂は足りていません。そして、必要としている人が現地には沢山居ます。これから、2ヶ月の間で出来る限りの数のZENKON湯を現地に届けたいと思っております。現状の衛生管理からしても、伝染病などが蔓延する可能性があります。この2ヶ月間が私達は勝負だと思っています。出来る限り多くの方にこの活動へのご理解、ご協力をお願い致します。




【支援金の振込先】

店名:百十四銀行城西支店

店番号:272

預金種目:普通預金

口座番号:1167974

口座名:ゼンコンユ サイトウタダシ



お問合せ先

〒763-0073  香川県丸亀市柞原(くばら)町字上所306番2

 株式会社齊藤正轂工房事務所内  ZENKON湯プロジェクト事務局

  TEL:FAX 0877-22-1592 

  E-mail zenkonakama@gmail.com




※支援金に関しましては、ZENKON湯を被災地へ届け設置するために、全てを充てさせて頂きます

今後、金銭の透明性も計りたいと思っておりますので追って、対応させて頂きたいと思いますので現状ではご了承下さい。




ZENKON湯プロジェクトは、ZENKON湯支援金をあつめる支援金ポリタンクを設置してくれるところを探しています ご協力を!








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【四国高松るいままyoutube】
http://ruimama.ashita-sanuki.jp/e1202617.html

【髙松まちかど漫遊帖】
まちかど漫遊帖オフィシャル  漫遊帖2023春コースリスト

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この記事へのコメント
斉藤さん、今朝のNHKに出てらっしゃいましたよね。
自分では行けないから、お金で応援せんといかんなあ。
Posted by 中越 at 2011年04月15日 13:16
るいまま 電話ありがとう。

早速、ブログ見ました。

また、連絡します。
Posted by みらいみらい at 2011年04月17日 15:09
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